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まずは自力でおやんなさい、とベガルタ仙台   

ライブドア、サッカーに連携要請=「独自努力が先」とベガルタ仙台

「最初から一緒にというのではなく、独自の努力をした上で、中長期的に協議する課題だ」
「現時点で新球団の参入で当社にメリットは見いだせない」
東北ハンドレッド 名川良隆社長


 まぁ、そりゃあそうだろう。堀江社長は経営者としてどのようなプランを描いているのか知らないが、ベガルタの社長の言うとおり、プロ野球の新球団とJリーグのベガルタ仙台が連携したところで、ベガルタ側はどのようなメリットがあるというのだろう。堀江社長がその辺のところをブチあげた記事とか、どっかにないかなぁ。

 もちろん、熱狂的な仙台サポーターがそのまま、スポーツつながり、地元つながりで新球団になだれ込んでくれば、それはそれはおいしいターゲットになるだろうが、サッカーと野球との違いが、そんな簡単にいくとは思えない。

 サッカーと野球との違い。これはJリーグが地域密着型を理念としていることが大きいと思う。まるで甲子園の地元県代表高校を応援するようなもの。自分たちの身近にあるクラブチームや選手が活躍することが誇りとなっている。

 そしてその誇りをさらに高めるのがJリーグの仕組みと選手権だ。仕組みから言えばJ1とJ2(そしてJFL)に別れ、J1への昇格が目標であり、J1のクラブであることがステータスである。そしてJ1で優勝することが勲章である(強豪鹿島アントラーズのユニフォームには、これまでに獲得した栄冠の数だけ星がついている!)。

 次に、選手権の存在だ。天皇杯、ナビスコカップにアジアクラブ選手権など、栄冠に輝くということがモチベーションになっていることは間違いない。サポーターは12人目の選手であり、選手の活躍は、「俺らの力」でもあるのだ。また、サポーターとしては、オフシーズンに実施される海外の強豪とのプレシーズンマッチなども見逃せない。自分たちのチームがイタリアやフランスなどのクラブチームと試合をする。ゾクゾクするではないか!

一方野球はというと・・・、あえて言うまでもなかろう。

 野球ファンがサッカーを見ないのと同じで、サッカーのサポーターが野球場に足を運ぶかというと、なかなかそうはいかないだろう。ベガルタ側からすれば、連携するからには新球団のファンがベガルタの応援にスタジアムに駆けつけるようでないと、メリットはないのだ。

 サッカーという新興のプロスポーツを地元仙台で育て、熱狂的なサポーターを形成するまでに至ったベガルタの手腕はすばらしいものがあると思う。浦和・鹿島・新潟と並んで、サポーターのアツさでは群を抜いている印象がある。そこまでやってきた自負もあるだろう。「ライブドアさん、まずは自分でやってみなされ」というのは至極当然だろう。

 

 ライブドアの戦略が知りたい。まさか、ベガルタのサポーターをそのまま計算に入れているなんてことないでしょうが。

by cogno_eb2 | 2004-09-22 15:26 | ニュースコラム

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