新聞記者の先輩   

 久しぶりに学生時代の先輩に会った。新聞記者になったこの先輩は、非情に頭の回転が速い。ノッてくると口も速くなる。今日はこの先輩を我がサークルの講師に招いて種々お話を伺ったのだが、お話を伺うたびに新しい視点、そして深みのある視点を提供してくれるので、本当に触発される。

 今日はどんな感じの話があるのかな?と期待しながら座っていたのだが、スタートから全開バリバリで、キーの高い声で速射砲のように言葉が飛び出す。私は以前から知っているが、今日初めて会ったサークルのメンバーはさぞ驚いたことだろう。

 今日の話で特に印象に残ったのは、現代日本人の思考に潜む懸念というお話。

 先日見たテレビで、芸能人が政党の名前を答えていくというクイズ?で、最後まで誰も思いつかなかったのが「みんなの党」だそうで、それにかなり驚いたと。

 なぜ驚いたかというと、かつて、鼻息も荒く「新自民党」を名乗らんばかりに登場し話題をさらった「みんなの党」。地方議会でも社民や共産を蹴落とし、受け皿の位置を固めたこの党が、完全に忘れ去られているという現実に、有権者の関心の移ろい易さに衝撃を覚えたそうだ。

 この先輩のすごいところは、その衝撃の根拠として、プラトンの国家論が飛び出し、さらには過去の「マドンナブーム」「共産党ブーム」「小泉旋風」から「政権交代の大風」や最近の「橋本維新」までのブーム現象を概括した上で、かつて最も優れた民主主義憲法と言われたワイマール憲法下でナチス・ドイツが誕生した歴史的事実を勘案し、今日の日本人の思考は、やがて衆望を集めたヒーローに全てを託す専制的な制度を選択しかねない懸念を覚える、と流れるように論説するところだ。

 結論としては、一人一人が今日的な「風」の一員で満足することなく、賢明にならなければならない、さもなくば、民主主義は、衆望の結論として大いなる過ちを犯しかねないというもの。
なるほど~。示唆に富んだ、非情に深い話を聞くことができた。思索を深めていこう。
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by cogno_eb2 | 2012-04-17 06:22 | 雑記(日記?)

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