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自動車リサイクル法ってなんじゃい!また金とるんかい!   

 自動車リサイクル法が施行されたらしい。そういえば年末に水野美紀と犬がCMやってた。犬いわく「自動車のリサイクルのため料金をお支払いください」水野「はい」って!そんな簡単に頷けるかい!そもそも自動車リサイクル法ってなんじゃい!?

 この法律は平成14年の第154回通常国会において原案のまま成立してますねぇ(2002/7/5)。2002年の7月といえば、日韓W杯が終わって余韻に浸っているころでしょうか。全く知りませんでしたねぇ。その法律がいよいよ2005年の1月に施行というわけですよ。年末のCMで初めて知ったよ・・・。

 自動車リサイクル法は「使用済自動車の再資源化等に関する法律」というのが正式名称。中身をてっとりばやく知りたくてネットで検索したけど、どのサイトへ行っても崇高な理念を全面に押し出しているだけ。結局のところ金をいくらとられるのか知りたいのに(怒)。

 簡単に説明するとこういうこと。

 新車購入時と、法律が施行された1月現在で車を所有している人が対象。支払うのは1回のみ。新車購入時もしくは、法律施行後の最初の車検時だ。

 支払うのは1回のみ、というのは、新車であれば最初の所有者が購入時に支払って、それで終わり。毎年とか、車検ごとというわけではない。1回こっきり。1月現在で所有している人も次の車検時に1回払って終わり。

 私の場合は後者にあたるので、次の車検に支払わないといけない。

 このリサイクル料金は、中古車として転売すれば、次の所有者から戻ってくる仕組みだ。ただし、情報管理料金と資金管理料金(新車時510円。その他は610円。)は戻ってこない。

 では実際にいくら払わなければならないのだろう?それは、車種によって異なっているので、自分の車のメーカーサイトで確認しよう。

私の車の場合(レガシー・ワゴン BH5)
フロン回収      2100
エアバッグ(4コ)  2640
シュレッダーダスト 8950
情報管理料金と資金管理料金 610円
計 14000円
(これに加えて、自動車整備工場が車検時に納入代行料として手数料をとる場合があるらしい・・)

14000円っすかぁ・・・!(絶句)

 もし事故って廃車ってことになったらすべてがパー。おんぼろになっても値段が少しでもつくなら転売したほうが絶対いい。でも610円は戻ってこないけど。

 この情報管理料金と資金管理料金ってのがクサイ。何に使うんだろ~。情報管理料金ってのは、電子データで管理するからその費用を負担せよ、ってことらしいし、資金管理料金ってのは、収納事務にかかる費用負担だそうだ。収納事務に必要だと言って、年金みたいにゴルフ場作ったりなんだりと、目的外利用するんじゃないだろうねぇ?

 それにしても、我々の気づかないところで、我々の生活に直結するような法律が作られていくのは、なんとも・・・。代議制の落とし穴だよね・・。この法律について議論になんかならなかったよね?2002年の7月に、マスコミは報道したのかな?反対した勢力はあったのかな?私が知らなかっただけ?

 なんというか、4年に1回、6年に1回の選挙だけの信任でことが済むとは思えなくなってくるだけど・・・。

 この法律についての情報はコチラ↓(いつのまにこんな財団法人ができたのやら)
財団法人自動車リサイクルセンター

 なんかね、釈然としないんですよ。リサイクルを促進させなければならないのはよく分かった。廃車にした車の処理の際にフロンが大量に青空に放出されて問題になっていることは、だいぶ前から知っている。車体の部品などがそのまま粗大ゴミで埋め立てちゃえば、処分場がいくらあっても足りないことも分かる。

 事情は確かに理解できるんだけど、所有者にそれを払えって言うのが釈然としないんだよなぁ。

 本来なら、自動車を生産する生産会社が、リサイクル可能なパーツ作りなどをして、リサイクル車を市場に投入する努力をすればいい話だし、解体業者などがフロン回収の手間を惜しんで大気中に放出しなければいいんだし、なんていうか、所有者の責任っていうよりも、生産から廃車・解体に至るまでの過程が一直線で終わっていて、サイクルになっていない構造になっていることが問題なんじゃないのかなぁ。

 その業界が、「カネを手当てしてくれたらリサイクルをやってやる」って言っているようで、んでもって法律が所有者にカネを出させることになって、っていうふうに見えてきて、釈然としないんですよねぇ。

 確かに、カネの都合をつけるなら、所有者に拠出させることが最も簡単な方法だ。業界の努力っていっても一向に進まなかったという実情があるのだろうし、罰則規定やら強い規制をかけても、結局は車の価格や解体費用に加算されて、消費者にツケがまわってくるのがオチだから・・・。

 それに、価格や解体費用などに加算された費用が、その目的どおりに使用される保障がないのが実態だろうから、業者ではなくて財団法人がしっかり管理して、それを確実にリサイクルにつなげよう、という考えは理解できなくも無い。

でもなぁ・・・。なんかなぁ・・・。

by cogno_eb2 | 2005-01-05 13:23 | ニュースコラム

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