原発は争点にならないのではないか?   

 原発に関して言えば、これが争点になるのはおかしい、と私は思う。

 脱原発依存だか卒原発だかしらないが、「災害時に放射能をぶちまける原発」はNOであることは国民の誰もが望むことだ。

 福島原発が地震で崩壊したのか、津波で付帯施設が流されて制御できなくなったのか、はたまた、イラ菅の人災だったのか、「放射能をぶちまける原発」になってしまったことの原因を明示し、どの原発も3.11の地震に耐えられない、あるいは、それに伴う津波には耐えられない、ということがはっきりしているのなら、即時停止させる以外に選択肢はなかろう。

 脱とか卒とかいうレベルの議論ではないのだ。

 だから、政治家のみなさんは、ショートフレーズで我々有権者の考える力を奪わないでほしい。原因を示し、対策案を示し、その対策案をとった場合の国民の負担を明示することが政治家の責任ではないのか。

 「○○党は向こう10年かけて考えると言っている。そんな悠長なことでいいのか!」と批判したところで、人災以外の要因は実は耐えられる(活断層など根本の条件は除くが)というなら、時間をかけて議論できる余地があるじゃないか。

 「原発は反対だ」としか言わない党は論外だ。あなたの主義主張ではなく、国民に判断材料を示してくれ。

 「即時停止する」という党は、その際の国民負担を示せ。

 足りないところは輪番停電で国民が堪え忍ぶことを要求しているのか?

 化石燃料を消費するしかないなら、電気料金を引き上げるということなのか?

 再生エネを活用するというが、現在わずか数パーセントしかないのに、停止したその日に再生エネなんて顧慮に入れられないじゃないか?

 廃炉にするための資金に税金を投入するのか?また、再処理施設の今後はどうするのか?

 まったくもって情報不足じゃないか。これでは考えることすらできない。

 もし仮に「前政権が情報開示しない」と言い訳をするなら、情報持っていないのにスローガン掲げるなと言いたい。情報がないのに即時停止が可能かどうかなんて、あんたらはどうやって判断したんだ?

 前の政治に戻すなとかよく分からんことを言っている人が多いが、問題は、政治家自身が有権者と共に考えていく姿勢があるかどうか、つまり、新しい政治がやってくるのかどうかなのだ。党が新しければ新しい政治がやってくるなんて考えるヤツはどうかしている。突破力のある党首以外はガラクタなのに、党首を信じて下さい的な支援を求める愚かな素人候補が西の方に多いみたいだが、それこそ頭数チルドレンを生み出して勢力拡大した、失敗した政治手法ではなかったか。

 非常に難しい選択を迫られる有権者にとって、細切れのショートフレーズしか耳に届かないのは残念な限りだ。
[PR]

by cogno_eb2 | 2012-12-11 21:03 | ニュースコラム

<< もはやマニフェストは死語となった 卒原発?子育て支援で31万円支... >>