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とうごサンへ その3   

>さらに、この事故の可能性を結果的に高めてしまったのは自衛隊の派兵であり、日本政府のイラクに対する政策の為であると思います。

 まずは、自衛隊は日本の軍隊ではないので、派<兵>ではないですね。共産党や社民党は好んでこの表現を使いますが。

 さて、自衛隊の派遣が結果的にこの事件を引き起こしたか、可能性を高めたか、ということに関しては、私は多少なりともあるとは思いますが、直接的要因ではないと思いますね。ようはイラク国民の「アメリカ憎し」の感情ですよ。自衛隊を派遣していなくても「おまえはアメリカ人か?」と疑われてつかまってしまうことはあったと思います。

>しっかりとした国際的な認識がなくてはなりません。それを不十分な状態で派兵したのはやはり問題があるのではないでしょうか。

 これは自衛隊派遣の是非についての議論になりますので、別立てにすべきですね。私も問題があったと認識しています。その点では同意できます。

>よって結論は、私は3人が他国や政府に迷惑をかけたのではなく、

 いや、事実として迷惑をかけたと思いますよ。この事件がなかったら昼夜問わず対応に奔走しなくてよかったんですから。

>自衛隊の国際社会での認識と日本での認識のギャップを見落とした日本政府の考えの甘さにより3人が被害を受けたと理解しています。

 そのあたりの検証は今後もしきれないでしょうね。3人がつかまった原因は日本政府の甘さが原因だったか、どうか。日本政府の考えが甘かったとしても、3人が入国しなければ事件は起きなかった。もしとうごサンの論理が正しいとすれば、先に入国して活動しているNGOの日本人はかたっぱしからつかまっているでしょう。

>国際貢献をしたければまずは基盤を作るという他の選択肢があったのは逆に政府のほうです。

 これは議論がまったく別のものになりますよ。3人に選択肢があったかどうか、という問題と、政府は国際貢献の基盤をつくるという選択肢を選ばなかったという誤りの問題と。政府に足りない面があったことは私もそのように思いますが、かといって3人の選択肢の問題は残るでしょう。なので、これは別問題ですよ。政府に問題があったから、3人がとった今回の選択は問われなくなる、ということは論理としてつながりません。

>「崇高な理念があれば行動は問われない」という状況はもちろんあってはなりません、だから国の政策を問うのです。

 国策は国策として問うべきこと。彼らの行動に問題がなかったかどうかは、それ自体として問うことだと考えますが。

>実際の行動をもって、彼らは問いかけ挑戦していると言うことです。

 それは今後検証されるべきでしょう。どういう目的でイラクに入ったのか。「日本政府の崇高な理念」への問いかけだったかどうか。私はそのような目的があったかどうか疑問ですが。私は行動そのものを問うているので、その裏にどのような理念があろうと、行動が誤りであれば評価はされないという立場です。

>日本は民主主義国家であるからこそ彼らのような人々がいて、また、彼らのような人々がいるからこそ政府は強くなれると思わなければいけないと思います。

 ちょっと大きな問題に広がりすぎませんか?彼らのように戦場に個人の判断で入る人がいるから政府は強くなる、とはちょっと思えませんが。

by cogno_eb2 | 2004-04-26 14:37 | 雑記(日記?)

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