北朝鮮に対話は通用しない   

 横田めぐみさんのものとされる遺骨のDNA鑑定の結果、別人のものとされた調査結果について、北朝鮮は「捏造である」と伝えてきた。

 その根拠として、「1200度もの高温で償却された遺骨のDNA鑑定ができるはずがない。これは世界の常識だ。」というようなことを言っている。

 これはそのまま、「土葬を掘り返して、DNA鑑定ができないように1200度で償却した」ともとれる発言で、はたしてこれが「誠実な対応」であったかというと、とてもではないが、誠実な対応ではないし、人道的にも問題がある対応だったと言わざるをえない。

 政府は「対話と圧力」といいながら、これまで「対話」ばかりを重視してきた。いつ、どのような事象をきっかけに「圧力」に転じるのか。本来ならば、自国民が拉致された時点で「圧力」に転じてもよさそうなものを、30年も放置し、今回の遺骨偽装をつきつけてきてもまだ「圧力」の転機ではないというのか。

 さすがに政府内でも「圧力」の声が増えているようだが、今回の北朝鮮の備忘録とやらを「さらに詳細に分析して判断する」と言っている。判断に時間がかかりすぎではないか。

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 確かに、6カ国協議への影響もあるが、日本として、国内法を徹底するという、内政上のレベルの制裁も、第一段階としてはありうるのではないのか。マンギョンボン号の保険の問題に対して、国内法を厳格に適用し、寄港禁止措置をとる、とか、マンギョンボン号への立ち入り、積荷の検査、出国時の厳格な審査など、北朝鮮に限らず、通常の船舶にも実施している(であろう)措置を、厳格に実施するのは、今回の問題いかんに関わらず、当然やっていなくてはならないことで、すぐに実施すべきだ。これを、経済制裁の第一段階の前段階として、すぐにでも実施すべきだ。内政の問題であって、6カ国協議への影響云々の話ではない。

 当然やっていると思われる、これらの内容は、実は全くと言っていいほど行われていないのが現状だ。それは、朝鮮総連工作員 (小学館文庫)を読めばわかる(さすがに現時点では多少実施されているかもしれないが)。この本を読めば、新潟港におけるマンギョンボン号への扱いが、いかに超法規的であるかがわかる。税関などの職員は買収され、公安は北のスパイを泳がせて操作をし、厳格な入出国管理など、全くされてこなかったという。スパイから言わせると、日本に入国するのはきわめて簡単だという。こんな状態はありえない。

 この第ゼロ段階の制裁をすぐにでも実施し、さらに段階的な経済制裁を実施する構えを、すぐにでも表明するべきだ。

 拉致事件は、これまでの日本の無策・無能が生んだ被害だ。いまここで、これまでの無策・無能を認め、現行法の厳格適用を発表することが先決だ。「対話と圧力」は現行法の厳格適用の次のステップに存在することを我々は認識しなくてはならない。

 国は、これまでの無策・無能を恥じたうえで、自国の国民に降りかかった、いたましい事件に対して、行動を起こさなければならない。

 ■「日本人を侮辱」、即時制裁求める 家族会、救う会声明
 北朝鮮の正式回答を受け、拉致被害者の「家族会」と支援組織「救う会」は二十六日、「うそにうそを重ねたあげく、強弁で開き直ってきた」とする声明を発表し、政府に対し即時の経済制裁発動を求めた。
 声明では北朝鮮の回答について「日朝平壌宣言に違反するだけでなく、日本と日本人を侮辱した」と批判。「拉致問題を解決するため、また日本の怒りを北朝鮮の最高権力者に伝えるために、直ちに制裁に踏み切ることを強く求める」と訴えている。(産経新聞)
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by cogno_eb2 | 2005-01-27 12:29 | ニュースコラム

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