議員年金(1) 結局存続か・・・   



 国会議員の互助年金等に関する調査会答申が出ましたね。

 結論を先にいうと、現行制度の維持でおいしさの堅持ある。詳しく見ていこう。

 国会議員の年金保険料(納付金という)は、歳費月額の1/10(10万3000円)といわゆるボーナス時に29605円と決められている。国会議員が年金のために支払う年額は、129万5210円だ。

 これを年収の比で見てみよう。国会議員の年収は、一般に言われているのは2200万(※注1)ほどだ。年収を2200万とするなら、保険料は年収の5.8%である(※注2)

※注1 国会議員の年収については、はっきりしたことが分かりませんでした。一般的に2200万といわれていますが、歳費月額の1/10が10万3千なら、歳費年額は103万×12+ボーナスとなるのですが、数字が合いません。これは今後調べたいと思います。

※注2 年収に占める社会保険料の割合であれば、国民年金保険料も加える必要があります。13300×12を加えると145万4810円で、年収が2200万だとすると6.61%。


 一方、厚生年金の保険料は、年収の13.58%で、今後18.3%まで段階的に引き上げられていく。

 国会議員の年収に占める社会保険料の割合はわずか6.61%に対して、厚生年金はゆくゆくは18.3%になるのである。

 今回、国会議員の互助年金等に関する調査会答申において 、国庫負担の割合をこれまでの70%から厚生年金と同じ50%に引き下げるとしているが、「めくらまし」でしかない。現行の議員年金制度では、国庫負担が70%もあることを、昨年の年金問題に際に国民は知ったわけだが、それを50%に引き下げ、国民と同じ条件にしたぞ、とすることで、国民が納得するとでも思っているのか。

 国民と同じ条件にするというなら、支給条件はどうなるのか。議員年金は支給条件が10年。これを金額で出してみると、国会議員は10年で1236万支払って、65歳から、年412万(月額約34万3000円)もらえる。3年で元がとれ、仮に65歳から15年間年金を受け取るとすれば、6180万円もらうことになる。このケースでいうと、支払った額に対して、なんと5倍の年金を手にすることになるのだ。しかも、国庫負担が72.7%(2004年度)、実に4492万円もの大金が、国民の税金から支払われるのだ。

 また、厚生年金の場合は支給条件に満たなかった場合はもらえないのだが、国会議員の場合は10年に満たなくても退職金が支払われる。納付総額の8割だ。

 厚生年金は支払った金額の元をとるためには9年かかり、国民年金は12年かかる。65歳から受給したとして、少なくとも10年は生き延びなければ損をしたことになる。損をするくらいなら、自分で財テクをして老後の備えをしたほうがよっぽどマシだ。

 国会議員は50歳でも「若手」だ。食生活が豊かなのか、高齢の議員でも元気そのもの。75歳くらいで引退し、わずか数年で元をとり、その後は生き延びただけ得をする。もともとがなぜか元気なのだから、生き長らえることでお得なシステムをあますことなく活用できるだろう。

 国会議員の互助年金等に関する調査会がまとめた「新議員年金制度案」は、国庫負担率を50%に引き下げるとともに、月額納付を13万3900円に増額し、期末手当分は59万2100円に引き上げることを提案している。

 これによって年間納付額は74%増の219万8900円。受給資格は在職12年以上に引き上げて、年間受給額を現行より30%減らすらしい。

 しかし、これでも、年収を2200万とするなら、保険料は年収の10.72%。何度も書くが、国民は18.3%になろうとしているのだ。
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by cogno_eb2 | 2005-01-31 12:28 | 年金問題考

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