証人喚問って別に騒ぐほどのことはない・・のか?   

 ヒューザーの小嶋社長の証人喚問で、小嶋氏は証言拒否を繰り返し、結局何も明らかにされなかった。なんじゃこりゃ。労力の無駄だったし、喚問に臨んだ人たちの人件費と委員会室の光熱費の無駄(細かいけど)。被害者の方々は、証人喚問の場で社長がどのような発言をし、事態がどのように動くかを注意深く見守っていたことだろう。なのにこの結果とは・・。

 そもそも、国会の証人喚問って、呼び出された本人にとってそんなに恐ろしいものなのだろうか?証人喚問は憲法第62条で衆参両院に認められた国政調査権を行使するため、強制力を持って証人の出頭や証言を要求できる制度だ。任意の出頭による参考人招致とは違い、議院証言法により、正当な理由なく出頭や証言を拒否すれば1年以下の禁固または10万円以下の罰金、虚偽の証言をすれば刑法の偽証罪で3月以上10年以下の懲役となる。
 
 ここまでをみれば、まずは証人喚問の呼び出されてしまったら断れないから大変だ、ということ。1年以下の禁固と10万円以下の罰金が等価であるかどうかは微妙に思うが。そして、偽証をすれば3ヶ月~10年の懲役。これも大変なことだ。
 
 だから、大きな事件において証人喚問が行われるとなると、必ず出頭してきちんとした証言をするはずだから真相解明に期待が集まる。そして、ロッキード事件の時なんかは手がふるえて署名ができないという映像があったので、それほど当事者にとって重たいものなんだという我々の感覚がある。
 
 ところが、「記憶にございません」に代表される“偽証かわし”が横行して、結局なにも解明されなかったという証人喚問もあった。5億円を受け取ったことは認めながら使途は忘れたといい、「政治家はおおざっぱだから」と居直った松野頼三・元防衛庁長官の発言があったが、こんなことがOkになるような制度なら、証人喚問といったって別にたいしたことないのだろう。
 
 結局のところ、追求する側の能力不足が制度を骨抜きにしているのだろう。偽装問題での前回の証人喚問では自民党の渡辺具能氏は、持ち時間40分のうち33分も自分がしゃべり、彼の大演説会になってしまったし、今回の証人喚問を終えて、民主党は阿倍官房長官の疑惑解明に梶を切り、政権を揺さぶるという戦略にでるらしい。

 おいおい、政争の具にするってぇのは、まさにそういうことを言うんだぜ。マンション住民は政権抗争なんてどうだっていいはずだ。次の予算委員会で追求する構えだって。予算のこと審議しろよ。マンション偽装問題における被害補償の予算、二度と繰り返さないための制度設計の議論など、やることはたくさんあるはずだ。それなのに、予算委員会で官房長官がヒューザーと接触があったかどうか追求するんだって。前も言ったけど、スキャンダル追求委員会を別途設けたらどう?

 真相解明は司法の手に委ねられないと無理なのか。国会の証人喚問なんかより、警察の捜査と司法の判断のほうが上、ということになるだろうね。
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by cogno_eb2 | 2006-01-18 12:34 | ニュースコラム

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