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社保庁オンラインシステム年間520億円のムダ   

社保庁オンラインシステム、年間520億削減可能

 1967年に運用を開始したとなると、ホストコンピュータだろうと思う。まだクライアント・サーバーシステムも世に登場していない時期だし。ましてやWEBシステムなどでは当然ないだろう。

 NTTデータと日立製作所などと随意契約で運用を任せてきたそうだが、ホストコンピュータ&随意契約=カネくい虫というシステムは、官公庁の中にはいくらでも残っているだろう。

 ホストコンピュータが出回った時代にプログラミングを叩き込まれた世代がちょうど管理職で退職間近。そろそろ安上がりの仕組みに転換したほうがよいのではないか。確かに当時は金がかかっても安全性や信頼性ではずば抜けていた機械だったろうと思うが、そのころに血を吐くような思いをして習得した手続型言語のスペシャリストたちは、その後の技術の進歩についていけなかった結果、システムの切り替えを行うことなく、そのうち追加やら改修やらは自分たちではできなくなり、業者べったりの随意契約地獄に陥った。

 ホストコンピュータ批判をするつもりもないし、WEB信者でもない私だが、どう考えても年間520億円のムダというのは尋常ではない。まして、契約外の作業をNTTデータや日立にやらせ、昨年度は約1100億円の年金保険料をあてたというのは、これはかなりまずいことでしょ。その発注が必要不可欠のもので、社保庁から依頼したものなのか。仮に、業者しかわからないブラックボックスと化したオンラインシステムをたてに、業者が役人をそそのかして1100億の「仕事を作った」のであったなら、これはもう大問題だ。
 
 社保庁というどうしようも無い組織に我々が齷齪働いて作ったお金を預けて大丈夫なのか。解体してしっかりした組織に作り変えてくださいな。

 ワタシ的には、それをやるって明言した人や政党に、次は投票します。

by cogno_eb2 | 2005-02-22 12:48 | ニュースコラム

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