賦課方式給付建て では高齢化に対応できない   

 民主党参議院議員 藤末健三氏よりTB&コメントをいただきました。ありがとうございます。

 今日は藤末氏のブログへ投稿いたします。

 私は専門家でもなんでもないただのサラリーマンなのですが、前回の選挙の時に年金問題が国民の一大関心事となって、私も本を読んだりネットで調べたりして年金制度のことを勉強しました。その特集はココへ越してくる前のエキサイトブログにあるのですが、ここで、それらを振り返りながら、藤末議員にお願いしようと思います。

 まず、民主党が出した、当時の年金法案について私の率直な考えを示しましょう。

年金制度を考える(2) ~民主編~

 ここで書いたとおり、残念ながら民主の法案は、我々の生活がいったいどう変わるのか、具体的に言えば、いくら出て行って老後はいくらもらえるのか、今の暮らしはきつくならないか?年金で生活できるくらい将来はもらえるのか、という疑問に答える内容のものではありませんでした。

 この点でいえば、政府案(現法律)は数字が出ていたので、その数字には賛成しかねるとはいえ、目安にすることができました。

 民主党への要望  姿形がはっきり見える、民主党版年金制度を示してください。

 先の選挙で、民主党の主張で記憶に残っているのが、「一元化」と「スウェーデン方式」です。このうち、民主案が 「スウェーデン方式」を採用し、日本版と名づけたことに、私は反論します。

年金制度を考える(4) ~スウェーデン方式と民主案~

 民主党が提出した法案に、スウェーデン方式の特徴とも言える「拠出建て」と「積立方式(スウェーデンでは一部積立方式)」の2点が含まれていないように見える。現行制度と同様に賦課方式を採用した時点で、私は、少子高齢化社会に対応できないと考えいます。つまり、賦課方式を採用した時点で、その制度は破綻すると考えているのです。その理由は↓こちら

年金制度を考える(3) 

 そして民主案の「一元化」にも一言。賦課方式か積立方式かを論ずることなく、一元化のみがクローズアップされることは非常に危険だということ。国民は「一元化」と聞けばなんとなく「そのほうがいい」と答えるだろうけど、どの方式にするのかも合わせて論じなければならないと思います。

年金制度を考える(5) ~一元化の是非~
年金制度を考える(7) ~年金改革法案を見直す動き~

 さて、前のエントリで「民主党に政争の具としない決意があるか」と書いたのは、これまでの年金に関する国会審議の場において、年金制度の改革が論議されては先送り、骨抜き、といったことが繰り返されてきた事実があるからです。もちろん、賦課方式・給付建ての制度を前提にしているので、高齢化社会に備えて給付水準の引き下げと保険料の引き上げという痛みをずるずる先延ばしてきたわけですが。それがもとで大赤字をぶっこいてる今の状態になってしまったのですが。

年金制度を考える(8) これまでの改革

 批判ばかりでは議論が前に進まないので、素人なりに改革案を考えてみました。

年金制度を考える(9)
年金制度を考える(10)
年金制度を考える(11)

 民主党の皆さんには、私の考えがどのように映るのか、是非うかがいたいものです。

 さて、今回、民主党が与党に申し入れているということなので、中身をみてみました。

●各党が抜本改革への決意を新たにすること
●抜本改革を必ず実施することを、国民に明確に表明することが政治の責任を果たす一里塚である

 なるほど。それはそのとおりです。

 ただ、「与党は抜本改革として法改正をしたんだ」と言うでしょうから、さらなる改革がどうしても必要なんだ、ということを、具体的な制度論として示し、世論が「民主党のいうとおりだ!法改正した現行制度ではダメだ!もう一度、こんどこそ抜本改革せよ!」となれば、政府・与党もやらざるを得なくなるでしょう。

 「決意を新たにせよ」と言葉だけぶつけても、「認識の違い」として与野党が議論のテーブルにつくことすら困難になるでしょう。首相や与党幹部に「抜本改革する」と発言させることを目標とするようなことでは困ります。

●年金制度の抜本改革の骨格について成案を得るという確認が必要

 これも先ほど書きましたが、具体案を出して世論に訴え、「わかった。骨格の案をつくろう」と言わせることが効果的だと考えます。

●各党が年金制度の抜本改革の具体的方向性を提示しあい、改革への決意や、いつまでに結論を出すのか、どのような目標に向かってなにを議論し結論を導き出すのか、などの点について、まず国会で決議を採択し、国民に提示することが必要

 まず、国会決議を、というのが気になります。与党は先の法改正が選挙の結果を通じて国民に認められたと認識していることから、具体論なくして国会決議とはいかないでしょう。政治上のかけひきで国会決議を目指すのではなく、現行制度が抱える問題点を徹底的にあぶりだす作業をすれば、与党もテーブルにつかざるを得なくなると思います。

●(国会に)集中的に議論を行い得る適切な場を設ける必要がある

 賛成です。大いにやってください。適切な場というのは具体的にどういう場でしょうか?教えてください。

 ということで、ここまで、藤末議員に届けとばかりに長々と書いてきましたが、TB&コメントお待ちしております。

 ちなみに、私は完全無党派を自負しています。かつて反自民の気持ちから民主党を応援していた時期もありましたが、今では政策主義で考えています。

 是非とも、納得のいく答えをいただきたいと思っております。
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by cogno_eb2 | 2005-03-10 12:02 | 年金問題考

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