里谷多英選手の報道に関して ~週刊誌は捨て置こう~   

 里谷選手のコーチが匿名で当時の状況を語ったらしい。

 里谷多英選手の事件について『週刊文春』がハデに報道した一件で、「2ちゃんねる」やら、それ系の文章満載のブログやらがこぞって書きたてた。

 それらを詳しくは読んでないが、それらのエントリが『週刊文春』が報道した内容を前提として里谷選手に避難を浴びせたものが大半だと思うが、『週刊文春』が報道した内容を前提とした時点で、『週刊文春』の“厳正な取材に基づく記事”(←まぁ、ありえないと思うが)を事実と認定し、里谷選手がそのような行為をしたと事実認定したうえでその記事を書いていることになる。

 里谷選手が「報道が事実と異なりショックを受けている」という報道もあり、実際に何があったかは当事者たちと『週刊文春』の記者(ちゃんと取材していればの話だが)しか知らない話だ。

 最初にこの一件が話題になったとき、週刊誌が元ネタの騒ぎということで、新エントリを書く気にもならなかった。だって、10%も事実が含まれているかどうか怪しい文春だの新潮だのが書きたてたことを、「里谷ってそうなんだってねぇ」と話題にすること自体はばかられる。

 名誉毀損で訴えられ、有罪になったり謝罪広告出したり、そんなことが頻繁な雑誌の言うことをマに受けて、それらの記事を事実と認定して話をするなんて、恥ずかしいとも思う。そんな雑誌を購入して電車の中で一生懸命読んでるサラリーマンを見かけるが、「自分の労働の対価を、そんな馬鹿な情報に当ててるなんて・・」と思ってしまう。

 この手の話が週刊誌(主に週刊誌!)をにぎわすたびに、事実かどうか明らかになる前に、その記事を目にした人の中で、事実かどうかよりも「○○って・・・なんだってねぇ」という感じで既成事実化されていく。こんなことは今に始まったことではない。そして、きまってこの手の話は所詮噂話で、事実かどうかをつきつめる必要なんてないと思ってる人が多く、それゆえに誤った報道が一人歩きすることになる。興味をそそればよく、ちょっとした話題としてメシのときサケのときの小道具的な存在でストックしている人もいるだろう。

 でも、もし、事実と違う内容で、風評被害になってしまっているとしたら、その被害者はたまったもんじゃない。裁判したって判決が出るころには世の中は関心が薄れ、謝罪広告を出させたって人々に残る印象は消し去れない。損害賠償だって数十万から多くて200万くらい。裁判費用のほうが高くつくかもしれない。もし、自分がそんな風評被害の被害者になったら、と思うと、アホな週刊誌の記事を鵜呑みにして噂話をする気がおこらない。アホな週刊誌は、その存在が言論の暴力であることを、多くの人が気づくべきだと思う。

 今回の一件で、当事者(『週刊文春』の記者も含めて)にきっちり取材をして、事実確認をしてブログを書いた人間など一人もいないだろう。もし、男性コーチの主張が事実であるなら、これは紛れもなく風評被害だ。そしてワーっと書きたてたブログなどはその片棒担ぎだ。もし、事実と異なり名誉毀損など争いになるなら、『週刊文春』などに加えて、同様に書きたらしたブログも彼らメディアと同様に責任があるように思う。

 ブログが社会的な地位を得るには、こうした言論の暴力の片棒担ぎをしないことだ。そしてなにより、言論の暴力の巣窟であるアホな週刊誌のいうことなど捨て置く賢明な市民が増えることだ。


●毎日新聞記事 3月17日
 『週刊文春』(3月10日号)の「泥酔公然ワイセツ事件」の記事に「ブロンドの短髪ツンツンヘアのイケメン」と形容された、このカナダ人スキー選手によると、クラブに入店したのは午前1時ごろ。フィアリング氏と3人で2時間程度過ごした。その後、里谷選手と男性は奥の静かな部屋に移動し、話を2、3分したという。

 ところがそこはVIPルームだったため、現われたオーナーという黒人男性が「許可なしで入るな」と怒りだした。カナダ人は突然、後ろから殴られ、テーブルに倒れこんだ。テーブルは壊れ、「一瞬意識がなくなった」という。
 
 そこへ、店のガードマンの黒人男性があわてて入ってきた。オーナー、ガードマンとも身長180センチ以上の体格のよい大男だという。里谷選手は2人に日本語で怒鳴り始めたが、ガードマンは、身長166センチ、体重52キロの里谷選手の顔をたたき、里谷選手は蹴り返そうとした。カナダ人男性は「里谷選手を助けようとしたが顔を2回殴られたので、コーチを呼びにVIPルームを出た」と話している。
 男性によると、里谷選手は唇の上と口の中を血が出るくらい殴られた。男性と里谷選手はガードマンを傷害容疑で告訴した、としている。現在、ガードマンは日本を出国しているという。

 コーチのフィアリング氏はMDNに対し、里谷選手とカナダ人男性は店内で踊って、少し酒を飲んでいたが、里谷選手は「落ち着いて」おり、『週刊文春』の記事にあったように、乱れて飲んではいなかったと話す。さらに、「これまでの報道はウソばかり」と批判した。
 フィアリング氏によると、VIPルームに入ったとき、里谷選手はソファの間に押し込められ、ガードマンが上に立っていた。「ガードマンは左手で彼女をおさえ、パンチか平手打ちかは分からなかったが、右手で彼女を殴った。攻撃的でひどい殴り方だった。彼は彼女に苦痛を与えたがっているようだった」と話す。

 騒ぎで警察官が駆けつけて来るとオーナーは、里谷選手たちにも聞こえるような大声で「里谷選手がVIPルームでセックスをしていた」と警察官に話した。
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by cogno_eb2 | 2005-03-18 12:05 | ニュースコラム

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