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「霞ヶ関を大掃除せよ」浅野史郎宮城県知事の言葉   

8/30の朝日新聞でこんな記事を見つけた。

以下抜粋------------------

「霞ヶ関」の官僚の間には、補助金を出すことで君臨するといった古い思考様式が根強く残り、国際化に対応できていない。(中略)
 選挙で選ばれた新政権には、霞ヶ関を大掃除して、長い間にたまったウミを出し切り、そのあり方を抜本的に改めてもらいたい。
 小泉首相は、郵政民営化で官のあり方を変えると言っているようだが、それで狙えるのは改革のほんの一部。巨額の費用をかけて選挙をして、郵政改革だけで終わるのはもったいない。
 民主党も政策論といったきれい事だけでなく、経済産業省の裏金問題のようなドロドロとした部分をもっと争点にし、情報公開の重要性を訴えてほしい。
 国民は官のスキャンダルに義憤を感じる。そうした怒りに日をつけないと、霞ヶ関の本質はなかなかあらたまらない。国民の心に火をつけるのも、政権を狙う野党に求められる役割だと思う。

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この浅野知事は厚生官僚だった人だ。中にいた人は中の様子がよくわかるだろう。スキャンダルをばしばし暴く、という方法以外にも、抜本的な改革の方途を示してほしいところだが、霞ヶ関の大掃除をせよ、という主張は大いに共感できる。

06年度予算の一般会計の概算要求は85兆2700億円という莫大な数字だ。ここから財務省の厳しい査定により減らされていくわけだが、各役所はほっとくとどんどんカネを要求してくる。本当に必要な事業なのか、本当に適切な事業規模なのか。行政の無駄を省く、という主張はいろんな政党が言うには言うが、実際にどうすれば野放図な役人に歯止めをかけられるのか、そして、不要な事業を中止できるのか。

社保庁問題ではその一端が示されたが、ポスター1枚に莫大な金額を費やし、使わない・使えない通信システムのリースにこれまた莫大な金額・・。誰が見ても常軌を逸した税金の使い方に、本当にメスが入れられるのか。

官に対して本当に政治は力があるのか、発揮できるのか。

我々有権者は、選挙の時だけにメディアの情報に耳を傾けるのではなく、本来ならば選挙後から次の選挙までの数年間、政治の動きを鋭く監視していく必要がある。

今回は75%を超えるかつてない関心を集めているそうだが、今回関心を持った人は、引き続き、政治が官を変えられるのか注目していってほしいと思う。

by cogno_eb2 | 2005-09-05 12:02 | ニュースコラム

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