民主党マニフェストの感想 その1   

各党のマニフェストが出そろった。

まずは民主党から読んでみた。

私のマニフェストの見方は次の2点。

1.いつまでに、何を、どうするか、が簡潔に書いてあること
2.有権者が進捗状況を確認できないような抽象的な表現は公約とみなさない

この視点でマニフェストを見ると、民主党の場合は「~を目指す」「~を進化させる」「~を展望する」といった、検証しようとすれば言い逃れができそうな抽象的な表現が多いので、それらを公約と見なさず、私の基準でいうとどれが私にとって公約となるのかを別ページで示した(この際、説明書きや与党批判の文章などは割愛した)。その中で次の3つに分類した。

1.実現時期を明記した公約はいくつあるか
2.法案の提出をする等、具体的に示した公約はいくつあるか
3.抽象的でスローガンみたいになっているものはないか

である。

民主党のマニフェストは冗長的な文章が多く、また、政府を批判している文章や状況説明の文章が混じっているので、大変長い。

私個人の感覚としては「○○を何年までに実現する」という箇条書きで十分で、財源措置などの補足がしてあればそれで100%だ。

民主党のマニフェストの贅肉部分をそぎ落とすことから始まった作業はかなりの時間を要したが、まずは、憲法と安全保障の分野について分析してみた。

→分析結果の詳細はこちら

結果としては、憲法分野では

1.実現時期を明記した公約 0/7
2.法案の提出等、具体的に示した公約 1/7
3.抽象的でマニフェストにふさわしくない公約 6/7

ということで、公約は「皇室典範を改正し、女性天皇を認めること。」の一点のみ。いや別に望んでませんが・・・。憲法問題は他に重要な規定がたくさんあり、それらの約束は今回はナシですか?

続いて外交・安全保障の分野では、

1.実現時期を明記した公約 5/44
2.法案の提出等、具体的に示した公約 6/44
3.抽象的でマニフェストにふさわしくない公約 26/44

ということで、実施時期を示さず、抽象的な表現が圧倒的に多いことがわかる。

公約は次の10項目。

1.国立追悼施設を建立する。 (実現時期不明)
2.日韓FTA(自由貿易協定)をすみやかに締結
3.日米地位協定の改定に着手する。3年を目途に結論をだす。 (政権獲得後に着手なのかどうか不明。交渉の結果どうなるかわからない。確実に言えることは、着手すること。)
4.政権獲得後2年以内に新たな防衛構想を策定する。
5.国連海洋法条約に基づく「海洋権益確保法制(資源探査等主権行使法案など)」の制定をめざす。 (実現時期不明)
6.「危機管理庁(日本版FEMA)」の創設 (実現時期不明)
7.次期通常国会において「緊急事態基本法」を制定する。
8.「北朝鮮人権侵害救済法案」の成立をめざす。 (実現時期不明)
9.イラクから自衛隊を12月までに撤退
10.民間人などキャリア外交官以外の大使などへの登用率の倍増を目標とし、政権獲得後4年間で達成する。

なんだか、これだけページをさいて、文字を連ねているのに、公約と呼べるのは10項目だけというのはいかがなものか。

政権準備党でしたよね?準備不足ですな。

つづく
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by cogno_eb2 | 2005-08-23 17:59 | ニュースコラム

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