神奈川県知事松沢さんのブログが大変なことになっている   

神奈川県知事松沢さんのブログが大変なことになっている。なんていうか、非常に残念だ。

 それは、ことがここまで大きくなったら、おそらくご自身ではお読みになっていないだろう、ということ。記事はご自身で書かれても、それに対するコメントやTBはスタッフの人が知事に「見せるべき内容」を選別してプリントアウトかなんかして届けるようになっていると思われる。

 知事がブログを始めたと聞いて、直接意見交換ができる可能性が開かれたと期待していた。なぜなら、以前知事への手紙を書いたが、明らかに知事ではなく担当者が回答を書いてきた。私は知事に対して書いたのに、そうでない人が一生懸命考えて回りくどい文章を書いて送ってきた。忙しい知事のことだから、すべてに目を通すことは物理的にあり得ないのかもしれないが、その手紙とそれに対する誰かが書いた回答文を知事が見たかどうかが気になる。報告ははいってんのかな?疑問だ。

 ブログだったら余計な人(担当者)を介さずにとりあえずは見てもらうところまでは行くかな?と期待したが、熱狂的なゲーマー君たちによって、その道は絶たれたといっていいだろう。きわめて残念だ。せっかくスタッフの訓練された無能力ぶりを天下にさらし、知事に「あなたの部下はこんなにひどい回答をよこした」と訴えようと思ったのにね。知事が見てないんじゃ、なんの意味もない。

 さて、ブログのよいところは、コメント機能よりもTBの連鎖でいろいろな考えや主張を渡り歩き、自分にはなかった視点や見落としていた事実などを確認し、知識のストックを増やしていくところにある。

 でも、知事はその機能を使うこと無しにブログに対する評価を下してしまいそうだ。見識の低い、あるいは見識にはあたらないくだらん意見がおおすぎ、読むに値しない、ネット上のコミュニケーションなんて空論だ、といった評価がされそうで残念だ。

 1700件もコメントがついたのはゲーム規制に関する記事だ。規制に反対する人の多くがゲーマーであり、ひょっとすると規制対象者であるかもしれない。

 規制対象者、すなわち未成年者が感情的に支離滅裂なコメントを書き連ねても、「ゲーム愛好家は結局この程度」と言われかねないし、行政の論理には勝てないだろう。冷静な議論をするしかない。冷静な議論とは、知事側の規制の根拠の合理性を議論することだ。

 消費者や業界団体にとって不利益な規制であるなら、反対派が合理的な根拠を掲げれば司法の場に知事を引きずり出すことだてできるかもしれない。あるいはリコールで退陣させるなんてことも可能性としてはあるかもしれない。

 コメントをいくつ書き連ねても問題は解決しない。自身が運営するブログでURLやメアドを登録しない完全匿名のコメントには、コメントを返さなくても失礼にあたらないと私は考えている。私的には削除対象のコメントでもあると考えている。返して欲しければそれらを登録してコメントを残すべき。相手のブログに行って他にどんな記事が載っているのか確認してからコメント返したいからね。松沢氏が公人でなければ、完全匿名のコメントは即刻削除したら?とアドバイスしたいところだが、そういう処理はしない方針とのこと。それはそれで、がんばってください、としか言えませんな。

 いずれにしても、知事はすでに読んでいないだろうし、コメントを1000、2000と書き連ねてもなんの解決にもならない。反対派の諸君は具体的な対抗策を見つけだし、具体的に動くことが肝要かと。バカだなんだとなじるくらいなら、辞めさせる動きでもしたらよいのに(そう簡単ではないけどね)。遠吠えでは事態は変わらない。

 最後に、ゲーマー諸君は、知事のブログは県民の意見を県政へ反映させるためのものではないということに気づくべきだろう。中には「もはや知事が回答をしないと解決しない」みたいなことを書いている人がいるが、規制の問題は解決済みなのだ。もう実施しちゃってるから。もしこのブログがパブリックコメント制度の一環であれば、「今度こういう規制をするけど意見ちょうだい」っていう記事になるよね。でも、ブログはそうではなくて、知事の私的な日記なのだ。しかももう規制しちゃった後の話だし。

 どうしても反対で、なんとか規制をやめさせたいのなら、ブログにコメントを書いてもそりゃ無理な話。具体的に動いた方がいいですよ。ゲーマー諸君。

 私としてはゲーム規制の話はどっちでもよい。それより、今回の「事件」で知事がブログを直接見る可能性がほぼ無くなったと思われ、それが残念でならない。せっかく直接見てもらいたかったネタがあったのに。
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by cogno_eb2 | 2005-07-30 18:32 | 雑記(日記?)

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