年金制度を考える(7) ~年金改革法案を見直す動き~   

追記2008.1.25
「賦課方式給付建て」というキーワードでこの記事にこられた方は、
是非 賦課方式給付建てでは高齢化に対応できない
にまとめてあるので見てください。
いずれにしてもかなりの過去ログですが・・・。
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 当ブログではこれまで、「未納問題なんかどうでもよいから、年金制度に目をむけよう」とシリーズ化してきたが、年金改革法案の見直しの運動があるそうだ。

「年金改革法案見直し運動」に強力な助っ人が現れました!

 これは期待したいですな~。

 これまで見てきたように、実は政府案に対するまともな対案が存在していないのが現状だ。

 共産党は税金でまかなう最低保証年金のみをクローズアップし、その財源に難があるなど、対案の体をなしていないことが分かったし、民主党案はスウェーデン方式の一部だけ真似をしたものだった。

 対案が無い中で、民主党は参院で政府案の審議すらする気がなく、「与党が強行採決をとった」という印象をテレビの映像に流すための策に走っている。

 我々市民の関心は、現行制度を改革して、本当に年金制度が維持されるのか、つまりは、将来もらえるのかどうか、ということだ。

 マスコミは未納問題のおっかけをし、民主党は廃案に全力をあげる。あれ?結局この法案の中身の議論は誰がやっているの?数的優位にたつ与党が通しちゃえば成立しちゃうぞ・・。

 という問題意識は、前回までの記事で共有できたと思う。結局は厚生労働省が、現行制度を前提に考えるというスタンスをとっており、それに対する対案がない限り、「いくら払っていくらもらえるのか」「現役時代の何%か」というような数字の議論にしかならない。

 抜本的な改革というならば、「賦課方式か積立方式か」「給付立てか拠出立てか」という、制度の根幹から考えなくてはならないことと、さらには、現行制度からいつ切り替えるか、その影響は・・、という議論がなされなければならないだろう。

 私個人の考えとしては、現行の「賦課方式・給付立て」には反対だ。これまでの好景気&ピラミッド型の人口構造のもとではじめて可能な制度であり、すでに、我々現役世代の人口が減少している。給料もボーナスも下がる一方の、就職してから「おいしい」ことなどなかった世代が、これまで「おいしい」社会人生活をしてきた世代の、しかも将来我々が受け取るよりもはるかに多い給付額のために保険料を払うというのは、正直納得がいかない。積立方式にして、同世代内の保証という考え方のほうがすっきりする。

 現行の年金制度が破綻すると言われる原因は、高度成長期やバブル期の「少ない掛け金で大きな保証」という放漫な仕組みだったからだ。そのときに年金生活に入った人たちほど、おいしい人たちはいない。

 とにかく、今後は社会保障のあり方という大きなテーマを、年金制度に限らず、税制や雇用の問題も含めて考えなくてはならない。

 まずは、見直し運動に期待しよう。
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by cogno_eb2 | 2004-06-02 14:09 | 年金問題考

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