参院選 マニフェストの比較   


参院選 私の選び方(3)完成版
にて、各党の候補者のデータ化をしました。データ化をすることで、各党の個性・カラーがある程度見えてきたかと思います。

 トラバさせていただいた方から、マニフェストの比較があれば、というご要望があったので、ちょっとだけやってみました。一応、すべて目は通しました。

 自民党は先の衆院選の政権公約を継続しているので、今回、参院選に向けて「コレだ!」というのは出していません。その代わり、先の衆院選での公約の取り組み状況をHPにアップしています。

 公明党も先の衆院選のマニフェストを継続していますが、今回参院選に向けて23項目を付け加え、全部で123項目としています。先の衆院選での100項目については、その取り組み状況をHPでアップしています。

 民主党は、先の衆院選で出したマニフェストは、衆院選で政権が取れなかったので、白紙に戻しました。今回、参院選に向けて新たにマニフェストをつくり、公表しています。

 共産党は参議院選挙にのぞむ日本共産党の政策と題して公表しています。マニフェストというよりは、現状の説明と共産党の理念の披瀝という印象で、抽象度はかなり高い。おまけに、感情移入型の表現が多く、読み進めることにはちょっと抵抗を感じます。

 社民党は「3つの争点 9つの約束」と題して参院選に向けての公約を掲げています。衆院選の公約「3つの争点 8つの約束」に男女平等の1項目を加えた内容になっています。社民党も共産党と同じく、現状の説明と理念の掲示ということで、抽象度が高い。

 マニフェストは政権公約ですから、政権与党が圧倒的に有利です。それは、実現した実績をアピールできるからです。一方の野党はと言えば、「こんな政治をするので政権をとらせてください」というアピールになりますね。政権をとった場合と仮定して「何年度までにコレをします」という形にならざるを得ないのですが、その実現可能性を有権者にどれだけ高く見せることができるかが勝負になるでしょう。つまりは、この党に政権を任せれば、何年までにコレをやってくれる、という期待をもたせられるかが勝負ということです。

 ただ、私が一点気になるのが、民主党のように「政権が取れなかったのでアレはなかったこと」と片づけてしまっては、いつまでたっても実績をアピールできなくなるということです。民主党にアドバイスをするなら、政権が取れなければ白紙、ではなくて、政権がとれなかった=数的不利という状況であっても、与党を説得して、与党との取引に応じてでも、掲げたマニフェストは撤回せずに実現へ向けての行動の軌跡を我々有権者に伝えて欲しい、ということ。

 最新の民主党のマニフェストの詳細な分析は掲示しませんが、衆院選の時と比べて、説明に費やす文章が増え、一項目あたりの文章量が増え、数値目標が減った感じがします。参考までに白紙撤回した衆院選の時の分析を見てください。これを見るとお分かりのように、民主党のマニフェストは

1.具体的な目標年次が入っていないものが多い
2.具体的な数値目標が入っていないものが多い
3.理念が中心で、必要性の根拠、実現方法などの具体的な中身に言及していない

という難点があります。今回の参院選のマニフェストは、これよりもさらに抽象度が増した印象があります。

 これら数値などが入っていないことは民主党に限らず、社民党や共産党といった野党にも同じことが言え、与党と野党ではこれほど違うものか、と思ってしまいます。

 マニフェストの比較は、抽象度の高い表現に対してつっこみをいれる、くらいの比較に留まり、それ以上の比較検討がなかなかできないのが現状だと思います。

 総じて言えば、昨年の衆院選以来、与党は実績を強調できる材料をもち、野党はマニフェストというよりは、これまでの公約を膨らませた拡大版公約を掲げている、と言うことができます。

 ん~、このあとどうしようか、どうやって比較しようか、ちょっと考えますね・・。あるHPではマニフェストの本文を併記して自民と民主を比較していましたが、結局ことばじりを捕まえるような比較に陥っちゃうんですよね~。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-07-02 09:26 | ニュースコラム

<< 琢磨 ん~7番手 感謝!10000の大台突破しました! >>