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うちの嫁と富山弁   

 私は富山県出身だ。大学進学のころから東京に住んでいる。方言はもうすっかり出なくなったので、地方出身だというと驚かれることもある。

 私の嫁は東京生まれ東京育ち。NHK語の使い手で、関西弁は大の苦手な部類。

 そんな嫁を実家の富山につれていくと、不思議なことにおかしな富山弁をヒアリングして帰ってくる。特に「~がに」という言い回しにご執心で、間違ってると何度も指摘しているのに面白がって使っている。今では義母にもやや感染気味だ。

 「~がに」というのは、「~なのにねぇ」と言うようなときに、「の」が「が」に変わるのだ。このとき、鼻にかかる「が」の音になるのがミソ。つまりは、ガムの「が」ではなく、長野の「が」である。
しかし、嫁はこのヒアリングが正確ではなく、ガムの「が」の音で「ガニガニ」と言い出す。富山人としては、まったく何を言っているのか意味がわからない(←言いすぎ?)

 この「が」に変わるのは富山弁では結構多いパターンで、納得したときの「そうなんだぁ・・!」が、「そうながけ」になる。

「そうなんだぁ・・!」↓
「そうなん」↓
「そうなが」↓
「そうなが + け」

 なぜ「け」がつくのかは不明。こうした語尾にくっつく代表例としては「ちゃ」がある。例えば「ならいくちゃ」というのは「じゃあ、行くよ」という意味。「ならいくわ」と言う場合もある。

 こういった変化形ではなく、まったく違う言葉のケースもある。父がたまに言う「かちこわくさい」という語もなかなか深い。

 「こわくさい」というのは「生意気」に近い。これに「かち」がついているので、「クソ生意気」に近いかもしれないが、微妙なニュアンスの違いがある。ちなみに、父はドタマに来たときしか使わない。

 「なーん」というのも結構使う。意味は「いいえ」のこと。つまりはNOということだ。こうして文字にしてみるとまったく違うので面白い。

 「うーい」というのもある。使用例としては「なんか、ういわ」。

 さてどういう意味でしょう?

by cogno_eb2 | 2007-08-15 22:38 | 雑記(日記?)

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