参院選が終わった。   

参院選が終わった。

獲得議席は以下のとおり。

自民 34+15=49  -2
民主 31+19=50  +12
公明  3+ 8=11  +1
共産     4  -11
社民     2  0

 自民は改選51の確保を目標としたが2議席減らし49。前回の選挙では比例で20議席とっているから、比例では大幅減。選挙区は健闘したともいえるかも。複数人区で候補者を絞り込んだ結果、選挙区では手堅く取ったという印象があるが、逆に候補者を絞った分、風に乗った民主が複数議席獲得する結果となった。

 民主は改選38を大幅に増やし、50議席を獲得した。比例で2000万票を超える得票で19人当選は、風に乗って浮動票を大量獲得したことを顕著に表す。選挙区においても複数の当選者を出すところがあるなど、民主に風はふいた。

 公明は改選10を1上回る11。選挙区で3人全員当選と、比例で8議席の獲得。

 共産は改選15を大きく下回る4議席で、選挙区は46人たてて全敗。比例でかろうじて4議席をとった。

 社民は改選2を維持。選挙区では全敗し、獲得ができないとの観測もあった比例区で2議席とった。

 総じて言えば、与党批判票の受け皿として、「唯一の批判政党」と開き直っていた共産党がその役目を終え、かつて共産に入れた無党派層が民主へ鞍替え、批判票の受け皿は民主へと移ったかっこうだ。

 社会主義勢力は、非改選をあわせて参院でわずかに14議席となり、なにもできない勢力に落ちてしまった。

 民主はこの風にのって衆院解散・政権奪取の路線をとることになるだろうが、昨日のNHKのインタビューでは歯切れが悪かった。それは、年金問題の三党合意について、NHKのインタビュアーが「三党合意に基づいて協議のテーブルにつくのか?」と質問したところ、岡田代表は「まずは改正年金法を白紙撤回させる。その後、民主党案を提出し、年金改革を行う。その時、各党は各党の案を持ち寄って検討するべき」(趣旨)と答え、三党合意における協議会は、あくまで新・年金法を作る際の検討の場との見解を示した。

 これに対し自民党小泉総裁は「まずは三党で基本的な認識をもつことからはじめる。方向性を出す。一元化の問題にしても被用者と国民年金とどちらにあわせるのか、税金の問題もある。まずは共通認識をもつことが先だ。」とし、公明党神崎代表は「改正年金法を白紙に戻すことはない。元にもどしたら4兆円の負債がでる。それは許されない。次の見直しに向けては三党で協議する。」という立場を示した。

 またインタビュアーは岡田代表に対し「民主党案は具体的な負担と給付の額を示していないが、今後は数字を明示した案が出てくるのか?」と聞いたところ、岡田代表は「数字は厚生労働省のコンピュータを使わないと出せない」として、民主党案における負担額と給付額を明示することは困難との見解を示した。

 民主党はあくまで改正年金法を白紙撤回することを次の衆院で狙い、世論をあおって解散風を吹かせようとするだろう。民主案の負担と給付の額は明示されていないのに、白紙に戻した場合の巨額の負債額は明らかになっている。注意深く見守る必要があろう。

 選挙は終わった。有権者は民主党に期待を寄せている結果となった。その期待にこたえられるだけの力量があるかどうか、我々は注意深く見守る必要がある。今後の国会で、また風を吹かせようとするパフォーマンスが始まってしまうと要注意だ。
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by cogno_eb2 | 2004-07-12 12:22 | ニュースコラム

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