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民主党と支持団体   

 衆院選が近づいてきた。様々に報道され注目を集めている「解散」のその時だが、こんな記事を見つけた。

民主党新体制の行方 日教組と一体の教育政策

 記事によれば、民主党は様々に批判のある日教組を、全面的にパートナーと位置づけているようだ。民主党幹部の発言を引いて「民主党と日教組は「蜜月」まっただ中にあるようだ」と報じている。

●鳩山代表
「選挙のときにご支援をくださっている皆さんの温かいお気持ちに、感謝を申し上げたい。日教組とともにこの国を担う覚悟だ」

●元山梨県教組委員長で党参院議員会長の輿石東(こしいし・あずま)
「(日教組は)政権交代にも手を貸す。教育の政治的中立といわれても、そんなものはありえない。政治から教育を変えていく。私も日教組とともに戦う」
 
●岡田幹事長
「自治労や日教組と敵対しても物事はよくならない。一緒にこの国を変えていく」

 記事では、「輿石の発言は、教育の政治的中立の確保を目指す教育基本法や教育公務員特例法を真っ向から否定する。民主党の日本国教育基本法案にも反するが、党内に問題視する声はない。一定の集票・集金が見込める日教組を、腫(は)れ物のように扱い、利用できるところは利用する。そんな空気が党内にある。」と指摘している。

 教育は、政治とは一線を画すべきだ。教育基本法の理念にも反する。

 かつて、国家神道を精神の支柱にし、軍国政治をひた走った政権が行ったことといえば、やはり、教育を支配することだった。教育が政治の干渉を受けると大変なことになる。教壇で共産主義を賛美するけしからん教師もいまだにいるらしいが、特定かつ個人の信条を教師が教師の立場で述べたときに、子どもたちがそれをどのように受け取るかを類推すれば、その弊害は多大であることは火を見るよりも明らかだ。

 民主党には反体制主義の集団を厚遇する体質がある。政権を取るために「反体制」での団結か。

 どの政党にも支持団体がある。企業系、労組系、宗教系などいろいろあるだろうが、自民党は企業系、民主党は労組系、そしてそのどちらも宗教系をバックにしている。

 後援会組織に弱さがあると言われている民主党は、なおさら、労組や宗教などの組織だった支援を求めている。それらの組織代表を当選させることでその組織が持つ票を手中にするという手法は古くから行われてきた。だから、政権奪取に燃える民主党はこれまで以上に労組や宗教組織をまとめようと動くだろう。政権選択選挙と言われている次の選挙では、民主党が具体的にどの組織を飲呑み込もうとしているのか、注意深く見ていく必要があるだろう。

 若さと能力をアピールする松下政経塾系の候補はいわば無党派向けの広告塔だ。それ以外に、特に比例名簿を中心に、各組織の丸呑みに成功した、その組織の代表者たちが並ぶことだろう。

by cogno_eb2 | 2009-06-08 23:19 | ニュースコラム

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