アテネ五輪総括 柔道編   

 「アテネ五輪総括」って!まだ終わってねぇ~よ!と怒られかねないですが、書いてみます。
 
 今回のオリンピックはやはり柔道の活躍が頼もしかったし、柔道そのものが面白かった。小学生の時に少年柔道をやっていたので、競技そのものにくいいるように見た。まず、「判定」がなくなり、ポイント先取りの延長戦に変わったこと、そして、審判が「かけ逃げ」の反則を従来より厳しくとるようになったことが、柔道というスポーツを面白くさせたと思う。

 これまでの柔道は、日本選手の一本勝ちにこだわる本来の柔道のスタイルが、「かけ逃げ」をとってくれない審判と、組み手争いが消極姿勢と映りすぐに「指導」を出す審判によって、ヨーロッパ型柔道の前に不利になっていたと思う。

 柔道は組み手が重要だ。世界選手権で上位に入ろうものなら、組み手を徹底的に研究されて、まず組んでこない。組まない相手に対してはきちんとした技がかけられないので、どうしても組み手争いできちんと組もうとする。でも相手は組むつもりはないから、引き手一本での不十分な態勢から決めるつもりの無い技をかけてくる。

 男子60キロ級の野村がまさにその戦略の対象となったのだが、野村はその対策として「裏投げ」を猛特訓して今回の大会に臨んだ。

 野村に限らず、各選手がそうした日本包囲網への対策を練って臨んだことだろう。「袖釣り込み腰」で一本を取る選手が多く出たのはそれを物語ると私は感じた。「袖つり」は「背負い投げ」とは逆の投げ方で、引き手は右手で相手の袖もしくは袖に近い襟をもって投げる。きっちりと組まないとなげられない背負いとは違った技だ。『柔道部物語』の樋口の得意技でもある(←知っている人は知っている・・)。

 柔道は日本の競技だが、ここ何大会かで本来の競技とは異なったものになっていた。アテネ大会では審判の判定の改革によって、柔道本来の面白さが甦ったと思う。テレビで見ていた人たちも、豪快にブン投げる姿に興奮したことと思う。今後、見ていて面白いスポーツとして、本来の柔道の姿に戻していってほしいなあと思った。
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by cogno_eb2 | 2004-08-26 15:49 | スポーツ

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