カテゴリ:年金問題考( 38 )   

年金の議論を台無しにするな   

山口さんのところで興味深い記事がありました。

 『週刊現代』の「年金がパーになる」という見出しの記事についてです。詳しくはうちでは書きませんが、タイトルでは、まるで「将来破綻するから払い損になるぞ」という内容に見えますが、実際は負担が増えて給付が減る、という当たり前のことが書いてあったそうです。

 三流週刊誌とタブロイド紙の報道はほんとにひどい。嘘は平気で書くわ、覆面座談会やら匿名の「関係者」やらが登場するわで、なぜこんな情報にカネを出すのか理解ができないメディアだ。

 狙いは、山口さんもおっしゃっているように、年金の危機を煽ることで与党にダメージを与えようとしているのでしょうが、こんなネガティブキャンペーンにのっかる有権者がいるなら、この国はどうしようもなくレベルが低いとしか言いようがない。

 電車の中でこれ系の雑誌や新聞を熱心に読んでいる人を見かけますが、給料がどんどん下がる中、こんなものにお金を使っているのかと思うと哀れになってきます。

 何かあれば「言論の自由」と大ミエをきるこの手の媒体は、買うから存続するのだ。ブログの力でどこかの三流週刊誌を廃刊に追い込めないですかねぇ。

 彼らに言論の自由を再度教えて差し上げようとする気すらおこらない・・。

 日本は高学歴社会だといわれて久しい。大学への進学率はかなりの高さだと聞いてます。しかしながら、学術に触れたことのある人なら、情報の精度に対する厳格なまでの姿勢を知っているはずですよね?一定の自分の見解を述べようとすると、根拠を示すことはもちろん、反論するにも同意するにもその対象となる情報の根拠にさかのぼり、自分の根拠を示して自分の論理を示すもの。

 しかしながら、その厳格性よりも興味本位な感情の吐露が勝ってしまうのは、大学教育が失敗しているということでしょうか。それとも日本人の特性なのでしょうか・・。

 2ちゃんはもとより、各種HPやブログ、そして三流メディア・・。冷静に考えれば論理として成り立っていない言論が氾濫しています。

 年金問題を例にとれば「年金改悪に反対します。保険料を引き上げ給付を減らすのは言語道断」(→昨日の帰り道で、駅頭で共産党がこう叫んでいた)、はぁ、そうですか。じゃあ、共産党にお願いすれば、保険料は今よりも下がって、給付は今よりも増えるんですか?現行制度でいくと破綻するのは目に見えていて、それを何とかマイナーチェンジして存続させようとしたんでしょ?

 共産党のいうバラ色の年金制度は、改正年金法を廃案にして、次はどのような制度にするつもりなんですか?それを言わなければ、あなた方共産党が言う「廃案」にする必要性それ自体が検証不能じゃないですか。あなた方の案は、私のブログでばっさり斬っておきました。

 財源はまた「官僚の無駄遣いを削減する」ですか。言葉がありません。これは日本国の社会保障制度全般の問題ですよ。もちろん税制もです。あなた方の考えは対案にすらなりえてませんが。

 また、民主の衆院議員やまのい氏は、年金法を廃案にするために7月11日に(民主党)へ投票しよう、とブログで言ってます。そうすれば「7月11日に国民の手で年金改革法を廃案にすることができます」と言ってます。やまのいさん、今回の選挙は改正年金法の信任投票ではありませんよ。

 いまや多くの有権者は「一元化」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。今の制度はダメで一元化しなくてはならない、というのが民主党ですが、私は国民年金の納付率が低いままで一元化されることに反対です。

 私たちサラリーマンは、就職してから給与天引きで払い続けているんですよ。国民年金の納付率が悪くてお金が足んないから、厚生年金や共済年金からお金を回そうとして1階部分を一元化しましたよね?(→基礎年金)これで解決したことはといえば、基礎年金の給付を、これまで他の年金財源だったカネをまわして、なんとか払ってきた、ということだけじゃないですか。

 今後2階建てより上の部分を完全一元化することで、またその場しのぎをやるんですか?その前に基礎年金の納付率を上げて、厚生年金や共済年金に迷惑をかけない水準まで引き上げた上で一元化しても遅くないんじゃないんですかね?

 やまのい氏は7/11の投票で年金法を廃案にする勢力を結集するみたいなこと言ってますが、廃案にした後どうするの?空白期間作れないでしょ?対案は持っているの?

 私はまだ検討途中ですが、賦課方式・給付建てを見直す、抜本的な改革が必要だと考えています。民主党は賦課方式・給付建てをやめる用意がありますか?一元化という漢字三文字だけでは安心して民主党に任すことはできませんよ。

 それにやまのい氏は出生率データの問題を取り上げていますが、冷静に考えてみてください。

 これまで厚生労働省が発表してきた出生率データのうち、今後の予測に関する部分は当たったことがないんですよ。出生率の数値は常に下方修正をするのですが、今後の予測は常に緩やかな回復の曲線を描いているんです。これまでアンタたちが発表してきた数値を定規でひきなさい。回復する根拠あります?甘い見通しなんて今に始まったことじゃない。

 今後もおそらく低下するでしょう。低下させないための少子化対策を講じる必要があり、年金問題とはワンセットなんです。賃金上昇率もセットにしなくてはならないし、金利も重要なファクターです。そう考えると、社会保障・少子化対策・経済政策・税制という広範囲な問題になるんですね。

 私はことの原因は、現役世代が高齢者を支えるという賦課方式そのものに問題があると考えています。自助努力を促す積立方式・拠出建てでいいんじゃないですか?少なくとも、出生率の低下というただ一点のみで大騒ぎするような簡単な問題ではないと思いますが、いかがですかね? 

 賦課方式のままいくなら、せめて私が年金をもらうときは、現役世代がわんさかいてください。そうすれば足りるでしょ?でもそのわんさかいる世代が高齢化したとき、それをささえる現役世代がもっとわんさか必要になるんですよ。方式自体が純粋なピラミッド型の人口構造を前提としているので、もはや賦課方式はムリなんですね。一元化するかしないかの問題じゃないんですよ。

 やまのい氏は「今国会は年金制度の信頼を失わせるだけだった」と言ってますが、現行制度のままでいくと向こう2年間で2兆円の赤字を作ることを避けた、というデータがあるそうで、それだけでも大きな前進だったと私は考えています。

 こうやってみると、政党ですら論理が成り立っていない情報を発信しているようで、残念でなりません。山口さんのおっしゃるとおり、年金問題を台無しにするようなことだけは慎んでいただきたいですね。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-06-30 12:34 | 年金問題考

年金制度を考える(8) これまでの改革   

 「公的年金タスクフォース」発足!

 ついにタスクフォースが発足です。私もできることさせていただきたく思ってます。

 それにしても私の年金に対する知識がまだまだ足りないので、お役に立つためには、引き続き、勉強しております。素人には甚だ難しいのではありますが・・。

↑以上付け加えデス。
-----------------
 
 選挙が始まる。この時期のニュースはまるで面白くない。なぜなら、各党は自分たちのアピールに躍起になっていて、マスコミは当落予測やら獲得議席予測、そしてそれが政局につながるやら、どうやら・・。

 やはり我々国民が注意をはらうべきなのは、国会審議の中身であり、選挙がおわって、次の解散までだ。その間にしっかりと政治を監視しなければならない。
 さて、今、私は『海外の年金制度』 厚生年金基金連合会 編 東洋経済新報社1999 を読んでいる。

 読み進めてまとめていくつもりだが、さしあたって、これまでの改革の推移から2004改革の性格を記しておきたい。

やはり注目すべきは高齢者社会の到来に備えて、どのような改正の動きがあったかだ。

●1980年改正 給付水準の引き上げと共に支給開始年齢を65歳へ引き上げる案が各審議会に諮問されたが、政府案では、次期財政再計算において所用の改訂措置を講ずべき旨の規定にとどまった。
 しかし、この規定も国会審議の過程で削除されてしまった。

●1985年改正 基礎年金の導入(一階部分の一元化)

●1989年改正 支給開始年齢の行きあげ議論され、政府案に盛り込まれたが、国会審議の過程で次期財政再計算において所用の改訂措置を

講ずべき旨の規定に修正された。

●1994年改正 定額部分の支給開始年齢が段階的に65歳へ引き上げられた。厚生年金の賃金スライドについては、可処分所得スライドが導入された。

●2000年改正 ・報酬比例年金の支給開始年齢の65歳への段階的引き上げ(2013年~2025年)
 ・報酬比例年金の給付水準の5%引き下げ
 ・年金スライドの可処分所得スライドから物価スライド(65歳以降)への変更
 ・70歳までの在職者に在職老齢年金を適用拡大
 ・総報酬制の導入(2003年4月実施)
 ・国民年金の保険料の半額免除制度の創設、学生の保険料納付特例制度の創設
 ・国民年金の繰り上げ(繰り下げ)支給率の改善

 2000年制度改正の資料は詳しいものがあったので、他の情報とレベルがことなって恐縮だが、国会では、「支給開始年齢の引き上げ」と「保険料の引き上げ」、そして「給付額の引き下げ」に腐心してきたことがわかる。

 2004年改正のときも、共産党や社民党は「国民に痛みを押しつける改悪」などと騒いだが(彼らは公共事業の削減と官僚の無駄遣いをやめさせれば全て解決すると主張している・・)、毎回毎回このような理解力ゼロの勢力によって、また、時の政権が国民に痛みを求めることを先送りしてきた結果が、このような事態を招いたのだろう。

 現行制度を維持していくという方向では、支給開始年齢を引き上げて、保険料を値上げし、給付額を値下げするしか手はないのである。

 では、現行制度そのものに対して、抜本的な改革の視点というのは存在していないのだろうか。

 実は1994年以降、世界銀行 対 ILO(国際労働機関)・ISSA(国際社会保障協会)の論争が勃発している。

●世界銀行

 賦課方式・給付建ての年金制度は
1.今後進展する高齢化には対応できない
2.世代間、世代内での再配分の不公平が存在する
3.年金財政が逼迫した場合に支給年齢の引き上げや給付の引き下げ等の変更が行われる政治的リスクが存在する
4.政府主導の制度のため、運営が非効率であるなどの制度的な不都合を抱えている

 よって、2階部分に強制的積立貯蓄のための、民営拠出建て制度を擁する3階建ての年金制度を推奨する。

 拠出建て制度の導入→貯蓄率の向上→金融・資本市場の発展促進→より効率的な資本の分配→より高い経済成長の達成

●ILOおよびISSA

積立方式・拠出建ては
1.拠出建て制度では給付の水準は全く不確実であり、事前予測は不可能。
2.積立方式はインフレに弱い
3.原稿の賦課方式の年金制度を廃止して新しく拠出建て制度に移行する場合に、移行期にあたる勤労盛大は二重に年金制度の負担を背負わなければならない
4.公的年金部分を全て税金でまかなうのではなく、掛け金徴収と併用すべきである

 このような対立があったわけだが、日本政府はILOおよびISSAの見解を採用しているわけだ。厚生労働省が世界銀行のレポートに対してどのような調査結果をもっているのか、その実現可能性についてどのような見解をもっているのかが重要なところだ。
 これまでの改革が、いわゆる抜本的な改革にならなかったのは、賦課方式・給付建ての維持を前提にしているという、大前提にたったものであったから、ある意味しかたがない。

 民主党は抜本改革といいながら、一元化のみについて提案し、「抜本」に値しない。抜本的改革というならば、自助努力の制度を組み入れた、積立方式・拠出建て制度の導入を図る必要がある。

 私はあえて2~3階部分も含めた一元化をする必要はないと考えている。詳しくはいずれ書くが、一元化することに力点をおくよりも、職域で分けた制度に戻し、個人勘定を導入し、自助努力を促すため個人年金への支払いに対して所得税控除の枠を拡大すべき。

 もう少しまとまったら、また書くことにするが、今回の記事で言いたかったことは、世界銀行のレポートを厚生労働省は検討したかどうかだ。検討した上でILOおよびISSAの見解に賛成したのなら、抜本改革のためには世界銀行レポートの改革を提案しなければならないだろう。

 政治家のみなさん、そこまで考えて政治活動してネ!
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-06-20 15:50 | 年金問題考

年金改革ムーブメントが動き出す!   

木村さんの「週刊!木村剛」で、厚生労働省へ情報開示請求をしたとありましたが、その結果、開示されることになるそうです!

「4991枚に上る公的年金関連のデータとプログラムが開示されます!」

 資料枚数が5000枚で、費用が10万円???

 こりゃ、すごいことになりそうですね。

 ミズタマのチチさんは、非常に軽快な語り口でこのあたりの記事を書いていらっしゃいます。おおいに納得です。

 ウチではちょっと違った観点でこれを眺めてみようと思います。ミズタマのチチさんのこの↓個所についてです。

>それにつけても、厚生労働省の公的年金関連に関するハードルは、やけに高い。
>普通の人では、とても一人じゃ太刀打ちできん仕組みがしっかりできてます。
>事務所において閲覧する条件もきびしい。

>「情報開示によって国民に理解してもらう」って思想とは真逆を行ってます。

 こういう問題提起があると、ついビューロクラシーの社会学を思い出します。社会学の観点でいきますね。(最近ネタ的に食いつきが悪いですが・・)

 ミズタマのチチさんが感じられた、「ハードルの高さ」は、実は官僚制機構(お役所という意味ではなくて、ビューロクラシー構造という意味で)の「当然」であったり「常識」であったりします。それは、多くの方が感じられるように、庶民の目線ではない、というところですね。

 もし、改ざんやなんかの理由があって5000枚の紙媒体でしか提供することができないという状況であるなら、その理由を付すだけでも請求者側にたった姿勢ですよね。だって、それだけの資料を役人もすべて紙で作っているわけ無いんですから。ワープロソフトや表計算ソフトなしでできるはずがありません。それらのソフトを使っているとしても、どうしても紙でしか出せない理由(たとえば役所として公式資料となるのは、電子データではなく紙の文書で、責任者の決定が下ったもの以外にないとかいう理由)があって、今回のような対処になった、というのであれば、まだ納得というか「早く内部事務を電子化しろよ!ボケ」という感じで終わるのですが、電子媒体で出せるのにも関わらず紙で出しているのなら(PCで作ったデータなども公文書になって公開の対象なのに、あえて紙で出しているのなら)、これは役人のゴーマン・怠慢・黒い意図があるといわざるを得ませんね。

 ただ、木村さんの指摘の以下の部分にはちょっと異論をはさんでいいでしょうか?(木村氏にもTBするので)

>読む人に配慮した理解しやすい開示文書になっているのか、全く配慮しない分かりにくい開示文書なのか、そのことを確認するだけでも、厚生労働省による年金行政のクオリティを知ることができるでしょう。

 私は情報開示請求というのは、「役所で作った文書を情報公開してくれ」というものですから、彼らが読み手に分かりやすいように編集しなおして出してくるとは思えません。なにせ、役所の中で必要となった資料の公開ですからね。

 その意味では、先ほどの「紙か電子か」の媒体の問題ではなく、表現や資料の作りの問題で「配慮しない開示文書」だと批判するのは正しくないでしょう。何度も言いますが、役所が自分たちのために作った文書ですから、表現や作りが我々に分かりやすいはずがありません。

>普通の人では、とても一人じゃ太刀打ちできん仕組みがしっかりできて

 そうですね。私がもう一点指摘したいのは、役人が束になってかかりっきりで仕上げた仕事というのは、それはそれは大変なボリュームである、ということですね。法律ができる、というのはそれほど大変なことなんだと。それを我々一市民が一人で何とかしようとするのは無謀であると感じられる・・。中には一から十まで軽率な役人批判をする類の人がいますが、コレだけの仕事、できます?

 もちろん、だからといって官僚にひれ伏す気はありませんが。この国はある意味役人がつくっている、という側面を認めて、では我々にできる対抗手段はないか、という感覚を、私は持っています。

 で、政府というか役人が作った法律案に対抗するのが、いきなり我々一市民、というのはおかしくないですか?と思っちゃうんですね。

 議員はどーした?政府案に対抗した民主案は、これだけの材料をもとに案を作ったんだろ~ねぇ?我々の税金で、高い給料で身分保障されているのですから、我々にはなかなかできないこと、やってもらわなきゃね。

 確か報道では民主の議員が「役人は政府にはデータを出すが、野党には出さない」といった発言があったが、情報公開請求でもなんでも手段を講じればよかったのにね。彼らは情報公開のために、どのように動いたのでしょうか。

 木村剛さんがおっしゃっているとおり、参院選で年金問題で戦うなら、理念だけの民主案ではなくて、今回出てきたデータを駆使して、自らの案の正当性を主張して欲しいものです。

 彼らにできないのなら、ムーブメント起こしてやっちゃいましょう!(ん~、ボクに何ができるか、考え中・・)
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-06-17 17:20 | 年金問題考

あれで国民の理解得た? お粗末ですな。   

 年金法案が可決した。

 振り返ってみよう。衆院の厚生労働委員会では、例の未納問題が真っ盛りだった。誰と誰が未納で、責任は辞任だのなんだのが適当で、あのときの答弁と事実が違うだのなんだの・・・。

 衆議院で年金法案の実質的な審議が行われたと思う人・・・(!)

 いるはずがありません・・・。

 前にも書いたが、法律案を提出したからには、それに異を唱える側がちゃんと中身をつめなきゃならない。だって、自分でこれが最良と思って出した案を、自分でいちゃもんつけるはずがないでしょ?だったら今回は野党がちゃんと中身を審議して、中身に問題があるなら、国民にわかりやすく指摘すべきじゃないか。

 ウチのブログでは、世の中が未納問題で騒いでいる時に、いち早く、年金制度を考える特集を組んだ。フツー、そうでしょ?

 未納問題で大混乱した衆院だったが、与野党痛み分けの結果、三党合意をして参院に法案がまわった。

 良識の府と言われる参院では、さすがにちゃんとした審議をするだろうと思っていたら、「廃案に追い込むためにはあらゆる手段を講じる」(民主党)として、やはり未納問題だった。

 そして最終盤でようやくマクロ経済スライドの話。でも時間切れで牛歩戦術&乱入&決議案連発&副議長による散会宣言・・・。

 そして「(年金法案反対の)国民の声を代弁できた」「あれしか方法がなかった」だって。

 参院選への視界不良=戦術に一貫性欠き「迷走」-民主党

混乱、年金国会 「禁じ手」将来に禍根 崩れた慣例・信頼

 国民の声を代弁したぁ?国民って誰だよ!誰の代弁したんだよ!

 参院っているのかなぁ。議員ってもう少し少なくしてもいいんじゃなかなぁ。議員の給料をサラリーマン並みにして、特権も何も無くして、それでも「政治のために働く」という人のみで構成したらいいんじゃないかなぁ。

 政治不信というのはこういう、議員の意識と国民の感情がかけ離れたところから来るんだよね。

 でも、これで投票に行かなかったら奴らに「白紙委任」だからさ、行かないなんて愚かなことはできないんだ。

 知り合いのつてたどって、与党議員と直接接触してみようかなぁ。これからが本番なのに、メディアもそれを介して知る市民も感心薄れるだろうからね。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-06-06 13:29 | 年金問題考

年金問題 いつから政争の具になった!(怒)   

「年金対決」頂点に=異例の質疑打ち切り、野党猛反発


「成立が早いほど、参院選への影響が少なくなる」(自民幹部)

自民党国対幹部は「民主党が衆院の若手を委員会室に大量投入して、採決を阻止するとの情報が入ったから」と反論

民主党は本会議採決の引き延ばしで、徹底抗戦を印象付ける作戦だ。「決議案を20本くらい用意している」と、同党幹部は語る。


本気で国民の生活を考えているのか!

選挙が有利とか、徹底抗戦を印象づけるとか、高い給料もらって何やってんだ!どうせあんたらは議員年金で老後が保障されているから、選挙に勝って議員年金の受給資格を確保することしか考えていないんだろ!

あ~、頭きた!

国民を愚弄するにもほどがある!

自分たちのことは自分たちでやるしかない。まずは「年金見直し運動」のムーブメントをおこそうじゃないか!
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-06-03 22:21 | 年金問題考

年金制度を考える(7) ~年金改革法案を見直す動き~   

追記2008.1.25
「賦課方式給付建て」というキーワードでこの記事にこられた方は、
是非 賦課方式給付建てでは高齢化に対応できない
にまとめてあるので見てください。
いずれにしてもかなりの過去ログですが・・・。
--------
 当ブログではこれまで、「未納問題なんかどうでもよいから、年金制度に目をむけよう」とシリーズ化してきたが、年金改革法案の見直しの運動があるそうだ。

「年金改革法案見直し運動」に強力な助っ人が現れました!

 これは期待したいですな~。

 これまで見てきたように、実は政府案に対するまともな対案が存在していないのが現状だ。

 共産党は税金でまかなう最低保証年金のみをクローズアップし、その財源に難があるなど、対案の体をなしていないことが分かったし、民主党案はスウェーデン方式の一部だけ真似をしたものだった。

 対案が無い中で、民主党は参院で政府案の審議すらする気がなく、「与党が強行採決をとった」という印象をテレビの映像に流すための策に走っている。

 我々市民の関心は、現行制度を改革して、本当に年金制度が維持されるのか、つまりは、将来もらえるのかどうか、ということだ。

 マスコミは未納問題のおっかけをし、民主党は廃案に全力をあげる。あれ?結局この法案の中身の議論は誰がやっているの?数的優位にたつ与党が通しちゃえば成立しちゃうぞ・・。

 という問題意識は、前回までの記事で共有できたと思う。結局は厚生労働省が、現行制度を前提に考えるというスタンスをとっており、それに対する対案がない限り、「いくら払っていくらもらえるのか」「現役時代の何%か」というような数字の議論にしかならない。

 抜本的な改革というならば、「賦課方式か積立方式か」「給付立てか拠出立てか」という、制度の根幹から考えなくてはならないことと、さらには、現行制度からいつ切り替えるか、その影響は・・、という議論がなされなければならないだろう。

 私個人の考えとしては、現行の「賦課方式・給付立て」には反対だ。これまでの好景気&ピラミッド型の人口構造のもとではじめて可能な制度であり、すでに、我々現役世代の人口が減少している。給料もボーナスも下がる一方の、就職してから「おいしい」ことなどなかった世代が、これまで「おいしい」社会人生活をしてきた世代の、しかも将来我々が受け取るよりもはるかに多い給付額のために保険料を払うというのは、正直納得がいかない。積立方式にして、同世代内の保証という考え方のほうがすっきりする。

 現行の年金制度が破綻すると言われる原因は、高度成長期やバブル期の「少ない掛け金で大きな保証」という放漫な仕組みだったからだ。そのときに年金生活に入った人たちほど、おいしい人たちはいない。

 とにかく、今後は社会保障のあり方という大きなテーマを、年金制度に限らず、税制や雇用の問題も含めて考えなくてはならない。

 まずは、見直し運動に期待しよう。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-06-02 14:09 | 年金問題考

年金法案 審議拒否作戦 ~民主党~   

民主、年金法廃案に全力 未納など徹底追及で抵抗

 民主は既に年金法案を廃案にするという戦略で固まったようだ。

大詰め年金法案 自公譲らず、攻める民主

「参院本会議での年金法案採決前に衆参各院に内閣不信任決議案と閣僚の問責決議案をそれぞれ提出。審議を全面ストップさせる実力行使で「時間切れ」に追い込むカード」
「ギリギリまで政府案の審議を遅延させたいという思惑」

 廃案にする、と決まれば、民主党はあらゆる手段で妨害にかかる。廃案にするには「審議をしない」で時間切れに持ち込むことを方針としたようで、このままだと与党が数を頼りに採決をしてしまう・・。

 結局審議せずに採決か。民主党としては参院選で「与党は強行採決をした!」と声高に叫ぶのだろうが、民主にはそもそも審議する意思が無かったのに、あたかも与党が強行採決したような印象を植え付け、選挙に勝とうと皮算用。どうせまた、委員長席に議員がつめより、ある議員は怒号を発し、ある議員は机によじ登り、そんな映像をテレビに流すことが目的となってしまっている。

 我々有権者が求めたいのは、ちゃんと審議をしろ、ということだ。民主党が審議を放棄して選挙のことばかり考えるのなら、国会の審議になど期待は持てない。知り合いの与党議員などのツテをつたって、直接要求するほうがまだ早そうだ。

 このままでは政府案が可決されるであろう。政府案はもちろん完璧ではない。現行制度をベースにカスタマイズをかけた程度の案だ。抜本的改革をするなら、「賦課方式・給付立て」に対して、「積立方式・拠出立て」を対案として審議しなくてはならない。民主案は後者ではないことは明らかで、今国会はそもそも抜本改革にむけての争いではなかった。

 救いなのは政府案には数字が示されていること。現行制度では破綻してしまうところを、破綻しないように保険料と給付額を明示した案で案としては合格ラインぎりぎりだろう。

 今後、スウェーデンを見習って、超党派で10年くらいかけてじっくり審議するような冷静さを求めたい。今回の改革で、当面は現行制度の破綻は避けられる。その間、しっかりとした審議をしてくれるように求めたい。

 民主党は、もっとしっかりした案を出して、ちゃんと審議しなさい。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-05-28 10:24 | 年金問題考

追納すれば満額可能!   

保険料や給付設定に意見 与党、追納特例法案で詰め

 政府は、強制加入となった1986年4月にさかのぼって追納できる特例法案を検討中とのことだ。

 純粋に制度面を考えれば、完納していなければ受給額が下がり、納付期間が一定の期間に満たなければ一切受け取れないという厳しい内容でありながら、2年で追納できなくなるのはちょっと早すぎるかなと思う。2年を5年に延長するとのことだが、それにしても、今後受給額が減らされる一方なのに、昔々の学生時代の未納が響いて、ほんのわずかしか受給できない、あるいは一切受給できないなどとなれば、払う気がある人にはすべて払ってもらおうという特例措置には意義があると思う。

 ただし日経の記事にもあるように、「どうせあとで払えるなら余裕ができたら払おう」といった、逆機能現象が生ずることも懸念材料だ。徴収方法の強化も同時に審議されなければならないだろう。

 私は無党派として冷静に年金問題を追いかけていると自負している。その目で見て次のような野党の反応には不快感を示さざるを得ない。

 ●社民党 又市征治幹事長「臭いものにふたをするため」

●民主党 藤井裕久幹事長「おかしな目先の対策だ。世の中の理解を得られない」

 ●民主党 仙谷由人政調会長「(年金問題の幕引きを狙う)政治的意図が見え見えだ。まゆにつばを付けながら(与党の動きを)見ている」

 正直って、「幕引き」という発想には驚いた。斜に構えて「下衆のかんぐり」しすぎ。思考力がどっぷり野党につかりすぎ。

 野党の皆さんは、「払うべきものを払っていない事実を消さない。制度に背いたペナルティだ。」ということを、与党議員に突きつけるつもりだろうが、同時に、「制度改正してもどうせ受給が減るなら、少しでも払ってたくさん受給したい」という国民にも突きつけることになる。

 私も学生時代に払った覚えが無いので、さかのぼって払えるならそうしたい気がしている。
 
 「どうせ少ないのなら今さら払うつもりはねぇよ」という逆機能の対策を十分検討すべきだ。私は少しでもいい制度にできないか考えている。眉唾で見ている人に用は無い。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-05-21 18:49 | 年金問題考

年金制度を考える(6)   

 政府案を見る際に、何と比較するか、が大切なポイントだ。

 これまで民主党案を見てきたが、対案の体をなしているとは言いがたかった。
 
 それでは、どうするか。前提として見るのはやはり現行制度だ。

 現行制度では将来破綻することは目に見えている。それは、現行の「賦課方式」「給付立て」のまま進めば、国庫負担二分の一への引き上げと、保険料の引き上げ、そして給付額の引き下げをしなければもたない、というのが結論だ。

 なぜこのような状況に陥ったかというと、それは、これまでの年金がいかに大盤振る舞いをしてきたか、ということに尽きる。これは単に国民年金の徴収漏れが多いというレベルの話ではなく「少ない掛け金で大きな保障」という、ありえない仕組みだったということだ。

 高度経済成長とバブル経済によって国内の株式市場や債券市場が上向きで、プールされた保険料の運用益も右肩上がり。そしてきれいなピラミッド型の人口構造が崩れる前だったから、年金受給者は少なく現役世代が多かった。賦課方式だからたくさんの保険料のうち年金支給を引いた残高が積み立て金にまわり、そのような好循環の年度が続けば年金は民間の保険や年金よりも魅力だっただろう。

 しかし、前回の年金改革からは、時代が変わってしまった。このままでは破綻する。すでに積立金は取り崩しが始まった。

 今回の改革案は現行制度を生きながらえさせるための、いわばマイナーチェンジだ。

マイナーチェンジの概要

●保険料負担の引き上げ



●国庫負担を1/2へ引き上げ


●保険料免除制度創設



●離婚時の分割



●ポイント制の導入



 今回の政府案の目標は年金への不安感を払拭することだ。

 そのため、段階的に保険料を引き上げ、最終的には固定する方式を採用し、額を明示した。給付額も改革前の水準からは引き下げざるを得ないけれども、見通しを示した。

 その意味では、「現行制度を崩壊させないためにこれだけのマイナーチェンジをすれば、将来いくらもらえる」という具体像が出ている。

 しかしながら、これらの細部の課題については、充分な審議を経て欲しいところだ。

 たとえば国庫負担を1/2へ引き上げないと年金財政がもたない、ということであるが、その財源はどうするのか。



 「消費税UPを含めた税制改正で対応する」とのことだが、その改正を受けて判断すべきではないか。順序が逆のようだ。

つづく・・。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-05-21 12:53 | 年金問題考

年金制度を考える(5) ~一元化の是非~     

 さて、前回ではスウェーデン方式と、その名を語る民主党案を見てきた。

 総括すると民主党案は「賦課方式」「給付立て」の現行制度はそのままに、国民・厚生・共済と分かれている年金を一元化するところだけスウェーデン方式の概念に沿った形となっている。

 この「一元化」については、ここのところの年金未納問題の原因として「制度の複雑さ」があげられ、一元化に向けた協議を行うという三党合意が結ばれたところである。

 すなわち、現在参院にまわった法案が成立したあとに、一元化に向けて協議する余地を残したということである。

 「制度が複雑だから年金未納者がたくさんいる」→「制度を一元化すれば未納はなくなる」という安直な判断は危険だ。

 何が危険かというと、さきにあげた4つの視点のうちの2番目↓の問題だ。

2.正社員とパート、サラリーマンと自営業者、民間と公務員など、職業で異なる制度の不公平感

 民主党はこれらの不公平是正のために一元化するというのが基本的な姿勢だ。しかし、民主党案では「賦課方式」「給付立て」の現行方式に基づいて一元化した場合の想定を、具体的な数字を出して示していない。不足する財源を補うために消費税をUPするということだが、年金受給者からも間接税として徴収することが、本当に平等をもたらすかについては疑問がある。

もう一度この図を良く見て欲しい。



 基礎年金部分についてはすでに一元化が実施されている。これは、改正前の国民年金の年金財源がピンチになり、徴収漏れがないであろう公務員の共済年金や、好景気を受けて基盤が安定している厚生年金などから資金を調達して国民年金の給付に当てたかっこうだ。

 このときから国民年金の徴収率アップの対策をとらなければならなかったのだ。しかしながら、他の財源と統合するということでその場を乗り切った。今回、さらに基礎年金部分の上に乗っかる、いわゆる二階建ての部分を含めて完全一元化しても、国民年金の徴収ができていない事情が改善されなければ、厚生年金や共済年金を払っている人たちからすれば、不公平感がでるだろう。

 少なくとも私は反対だ。国民年金の徴収率を上げ、財源をきっちり確保できる体制をとってから統合すべきだ。カネがないからあるところからまかなう、という場当たり的な改革は、改革とは呼べない。

 その意味で、「未納が出たのは制度が複雑だから。複雑な制度はすっきりと一つにまとめよう」などといった安直な発想の一元化は絶対に認めてはならない。抜本的改革とは呼べないのだ。

 この観点から、現行制度を維持した上で、将来の給付額を明示し、今後の保険料率を明らかにし、国民年金の徴収の問題にも改善の姿勢を示している、政府案について、いよいよ見ていくことにする。
[PR]

by cogno_eb2 | 2004-05-19 19:34 | 年金問題考