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北の零年 DVD   

0f8b1082.jpg「北の零年」を見た。
渡辺謙のファンなので、前から見たいと思っていた映画だ。
感想は、dekajakeさんもおっしゃっているように、「ムムム」だ。

 映画の制作費はすごかったらしいし、キャストも豪華。屋外での撮影がほとんどと見えてかなり力の入った映画だという印象だ。

 よくあるのが、屋外のシーンであるにも関わらず、あきらかにスタジオで撮ったという映像。太陽の色というのはごまかせず、太陽があたった建物や人の色を屋内で再現するのは無理なのだろう。すぐにわかる。不思議なものだ。
その意味ではこの映画の映像の美しさには満足させられる。
問題はストーリーか。

 渡辺謙のファンということもあって、序盤は満足。淡路の藩士が稚内に移って自分たちの国を作るのだ、とひたむきに働く。第二陣を乗せた船が難破し、藩士の家族が亡くなったという悲報。渡辺が演じる藩士小松原が、悲報を伝える文の末尾に主君からの伝言があったとして、何もか書かれていない白紙を読み上げ、藩士達を勇気づける。そして、春になって「殿」がようやく稚内の地を訪れ、新政府からの約束が反古にされたと伝えさっさと帰ってしまう。藩士達は「主君などいらぬ」とマゲを切り、土地に残ると決意する。厳しい冬を迎え、ギバちゃん演じる間宮の息子が亡くなる。春になってご家老が小松原に札幌へ行くように命じ、旅立つ。

 この辺までは胸を打つストーリーで、役者達の演技も迫真だ。

 でも、この後からちょいちょい変なところが出始める。

 小松原の妻(←吉永小百合)が牧場経営に乗り出し、立派な馬を育成。農民たちも負担が減って大喜び。

 でもさ、なんで競走馬みたいな足が細くて毛並みのいい馬なんだろう・・・。あの当時だとサラブレッドではなくて、農耕馬(=どさんこ)ではないかと強く思う次第で。

 それから、薬売りが役人の地位を買い取って村を牛耳るわけだが、小松原の妻が役所に呼び出されて行ってみると元藩士の男どもがみんな役所で働いている。あの「ご家老」もだ。小松原の妻は役所に行くまで知らなくて、そこで知ったようなカメラワークだったが、狭い村のこと。もともと農耕地をつくっていたところから離れたところに牧場を構えたとしても、噂でそのくらいは伝わるのでは?

 役所の前に馬をつなぐところがあるが、そこに間宮が落ちぶれた格好で馬の世話人をしている。それとはす向かいの役所には、薬売りに身を売った間宮の元妻が西洋風の裕福な格好をしてダンナに会いに来る・・・。元サムライなら、身を売った妻をぶった斬るか、自分が腹を斬ったのではないか?時代が変わったとはいえ、倫理観が崩壊するほど劇的な都会ではあるまいに。事実、身を売ったと知ったときに、鬼の形相で刀を振りかざしていた。間宮はなぜ没落した醜態を役所の前にさらけ出すことを恥の極みとしなかったのだろう・・・。

 それから(まだあるのかよ)、イナゴの大群が押し寄せたとき、ハシリカ(豊川悦司)が火をもって退治しようとするが、しばらくしてイナゴがいなくなる。あの程度の火では無理かと・・。そして、食うものを食い尽くして場所を移したのなら、無惨な荒野になっているはず・・。

 そんでもって、行方不明になっていた小松原が名前を変えて、札幌の上級役人となって命令書をもってやってくる。病気をして命を助けてくれた人との間に子どもができ、札幌で暮らしているらしい。・・・ん?そんな簡単に?命の恩人だといっても武士の倫理観はどこへ?

 まだある。小松原が軍馬の徴用にきたといって牧場に現れるが、それを阻止しようとして「ご家老」や間宮たちがスキやクワをもって立ちはだかる。それはいいんだが、みんな農民の格好に戻っているんだよね・・・。着替えてきた?わざわざ?それにあの間宮の妻だってあんなにきれいなドレス(といっても1着しかなかったのかな?同じの着てたけど)を着てたのに、農民の格好になってる。これまでの浮かれた自分を捨ててっていう意味を込めたのだろうけど、みんながみんな着替えてくるってのはどうなんでしょ。徴用阻止に駆けつけたという演出のほうがよかったんじゃないかな。それに、落ちぶれたドランカー間宮がこざっぱりとしててさらにりりしくなってるし、なんといっても間宮の妻が間宮のもとに戻っているのは、小役人の薬売りが破滅したから戻ったのか?ゲンキンだな・・、と思わせる。

 忘れてた・・。話は戻るけど、「殿」が新政府との約束を反古にされたことを伝えに、淡路からわざわざ稚内にはやってこないだろ。

 ということで、中盤から終盤にかけて、ヘンだな、と思うことが多かった。設定がちょっと厳しい評価になるかな。
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by cogno_eb2 | 2005-12-20 12:08 | 映画&DVD

「The Color of Money」(邦名「ハスラー2」)   

3514f98a.jpg 風邪をひいてしまいました。仕事も休んでしまいました。貴重な有給休暇を風邪で使うというのはもっとも避けたいところですが、仕方ありません。

 家で静養ということで、たまっていた映画を見ることにしました。

 ポール・ニューマン、トム・クルーズの「The Color of Money」(邦名「ハスラー2」)です。
 なぜこれか、というと、嫁と一緒ではなく一人で見るので、嫁が見なさそうなやつ、ということで。

 皆さんご存じでしょうが、ハスラーとは「いかさま師」のことで、決してビリヤードのうまい人のことではありません。

 なにがどういかさま師なのかというと、弱いふりをして掛け金をUPして対戦し、最後は勝って大金をモノにしようということで、プールホール、プールバーの客の腕前を見抜き、どうやったらカモれるかに全てを注ぐ人種、というわけ。

 ビリヤードやっている人に「ハスラーですね」などと間違っても言っちゃいけない。「あんたいかさま師だろ?」って言っているのと同じなのだから。

 映画「ハスラー」でその名をとどろかせたエディ(←ポール・ニューマン)ももはや現役を引退した老紳士。密造酒を売りさばいて生きる、相変わらずの裏家業の人生だ。そんなエディが天才的なキューさばきをするビンセント(←トム・クルーズ)を見つけ、エディは彼をマネージメントして大もうけしようと企む。

 ところがこのビンセントはただただ相手を負かすことしか考えない。エディはハスラーとしての「いろは」を教え込むが、負けて相手を乗せて、という作戦ができずに、ホール最強の敵に勝ち、恐れをなした5000$のカモに逃げられて、わずか150$の「アガリ」と勝利に酔う。

 エディは何度言ってもハスラーの「いろは」を実行しないビンセントを突き放し、引退した自分の腕を試したくなる。

 だがしかし、視力や体力の衰えには逆らえず、しなびたプールホールでハスラーにカモられる。執拗に「お前はハスラーだな?」と相手に聞くエディ。振り返ってみれば「なんてこったい、俺はツイてるぜ」とか、「9が偶然入っちまったよ」と再戦を繰り返す手口に気がつかず、カモられたことを悟り、「あんな奴にカモられたんだ」とショックを受ける。

 エディは再起を誓い、お荷物になってしまったビンセントを突き放し、自分でやってけと分かれを告げる。そして9ボールクラシックに出場するエディ。トーナメント準々決勝でエディ対ビンセントの宿命のカードとなり、死闘を繰り広げる二人・・・。

 とまあこういった内容だが(9割近く書いてしまった・・)、映画「ハスラー」のエグい描き方とは違って結構スマートになっているな、という印象を受けた。

 一部評論家は玉の動きを追った映像に拍手を送っているようだが、プレイヤーの私としてはちょっと物足りない、というか、カメラワークがビリヤードの素人だな、という印象。

 ゲームの映像は「ブレイクショット」と「穴前ゲットのショット」、そして「トリックショット」だ。ゲーム開始前のバンキングですらその結果を映していない(まあ、ポール・ニューマンが本当にブレイク権を僅差で獲るまでやってちゃ時間かかるからね)。

 ブレイクに関しては二人とも結構練習したようだ。キューのしなり具合とかがパワーがあっていい感じだ。ただ、どちらも長クッションを使わないブレイクなので、さすがにそこまでは練習できなかったか。長クッションからのブレイクは理論的に1番がサイドに入りやすいんですがね。

 それから、プレイ中の玉の配置はだいたいが7番穴前ストップショットでその次8番をこれまたストップショットで落とし、最後に9番という配置。一部8番から引きヒネリで9番にネクストをとるシーンがあったりするが、配置的には撞点右上の押しで対処するほうが正解に思えたりする。偶然引きが入ったか?という感じ(笑)。

 カメラワークの多くはトリックショット。そこに行けば必ずその動きをする、という配置でそこに手玉をもっていっただけ。ぶっちゃけ、誰にでもできる。映像的には華やかだが、実際の試合でそのような配置になることはまれだ。

 そして、プレイヤーの技術を感じるところはそのような華やかさにではなく、だしづらいところにいとも簡単にネクストをとってしまうところにあるし、ビリヤードの楽しさは、そのネクストポジションの取り方を覚えていくところにあるのだ。

 というわけで、「天才的なキューさばき」のビンセントは、実は映画の序盤にあったシーンで、キューをバトンやヌンチャクみたいに振り回す「キューさばき」しか映像として実現されていない、という大いなるオチにたどり着くのだ。実際、エディもビンセントも、撞いたあとにブリッジがゆるみ、画面向かって右にキュー先が流れる「コジリ」の現象がある。俳優さんだけに仕方のないところだが・・・。

 まあ、そんなところで、映画の総評としては(ここまでが長かった・・)、ビリヤードの映像美というか、テクニックの映像化にはほど遠いところが難点。まあ、そこは俳優さんだから差し引いたとすれば、ストーリー的に人間関係の部分や内面の描写に力が入ってほしいところだが(ビリヤードは心理戦なので)、その部分も見られなかった。例えば、ブレイク後の配置を見て「6・7のトラブル処理が鍵だ」となれば、相手がトラブル処理をどの時点で入れてくるか、そして成功するか、ハスラーならそこで「下手」に見せる技術と駆け引き、といった細かい描写がほしかったなぁ。

 ビンセントがエディに負けた最後のゲームは実は八百長だったことが最後にビンセントの口から暴露されるが、それが全部ビンセントのセリフとして表現されているんですな。これこそ映像化してほしかった。なにせ、かつての大いかさま師がまんまとだまされたシーンなのだから。

 パート1(と呼んでもいいのだろうか、映画「ハスラー」のことね)ではゲームよりも主人公エディの生き様とその心理描写が巧みだっただけに(最後は暗~い気分で終わったけどね)、どちらも中途半端でちょっと残念かな。
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by cogno_eb2 | 2005-12-19 12:09 | 映画&DVD

姉歯元建築士 いよいよ証人喚問!!   

12452a99.jpgついに姉歯元建築士が観念した!?

国会の証人喚問に出頭したそーですぞ。

やや? 散髪した?

っていうか、

全とっかえ?



やっぱ建築士は発想が違うわ。いったん壊して立て直す。まぁさぁにぃ、スクラップ&ビルド。

彼が雲隠れして悩んでいたのはやっぱり、

「思い切ってぺたっと貼るやつにするか、それとも冬用に作ったバージョン2で出頭するか。」

ということだったのかぁぁあ!


PS
「議場では帽子はとってください。」と真顔で言ってほしい・・。
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by cogno_eb2 | 2005-12-14 12:10 | ニュースコラム

決勝T進出の秘策   

2ed6e174.gif W杯の対戦国が決まった。オーストラリア、クロアチア、ブラジル。

 ブラジルが他の3チームに全て勝つと仮定すると(実力からして異議はないだろう・・)、残りのチームでのサバイバル。日本が2勝することが望ましいが、1勝1敗1分という無難な(!)ケースで考えよう。

 豪州△(初戦だからね!)
 クロアチア○(多少の願望が入ってマス)
 ブラジル●(コンフェデのようにはいかないよ・・)

 初戦の入り方はやはり難しいと思う。相手は名将ヒディンク率いる豪州。ランクはかなり格下だけど(日本が15位というのもおかしな話だからね・・・ランクは関係ないか)、体格差がかなりあるし、3トップのFWはヨーロッパでプレーする3選手だし。結構大変な相手だとは思うよね。ただ、プレーオフであがってきたこと、32年ぶりの出場でかなり盛り上がっていることは事実としても、日本が危うい、とはちょっと思えないかな。本大会で「ここには勝てるだろう」なんて楽観的なことはどこ相手でも言えないので、入りの難しさも考慮に入れて△の勝点1。

 対クロアチア戦では○の勝点3。これは単純に願望です。フランス大会のリベンジもあるし、日本としてはあのときの代表よりも強くなっているはずだし(当のクロアチアは比較してどうなのか知らんが)負けるわけにはいかない相手だ。日本はスペースをある程度与えてもらえるヨーロッパ勢に対するほうがくみしやすいという勝手な思いこみが私にはあるので、ベタベタに引いてくる、もしくは平気で削りにくるアジア勢なんかとは違っていい試合ができるような気がしてます。

 最後にブラジル。3試合目であたるから、大方の予想どおり、ブラジルの決勝T進出はもう決まっているかもしれない。メンバーを落とすかもしれない。そしたらコンフェデのときみたいにいけるかもしれない。でも彼らは負けないと思う。というか、日本は勝てないと思う・・・。W杯の本大会だし、そんなに甘くないはずだ。

 もしブラジルVSクロアチアが、初戦ということもあって引き分けだとしたら、この時点で引き分けを狙って勝点でクロアチアと並び、得失点勝負(総得点制になるとの話もあるが)となるかもしれないので、無失点でのドローか、最小失点でくい止めなければならない。これはしびれますな。

 誰でもできるような予想で申し訳ないけど、とりあえずこんなとこかな。

 まあ、こういう状況になったら、とにかく失点は最小に抑えなければならないわけですが(当然っちゃぁ当然)、そのための秘策は、ズバリ、

サントス外し!!!



サントスファンの皆さん、すみません。

だってさぁ、守備がザルなんだもん。前から言っているように、サントスがいても敵の攻撃陣がまるで無人の野を駆けるようにするするって攻めてくる。杭が打ってあったってもう少し障害になるだろうよ。

 キッカーは俊輔がいるし出る幕はないだろう。あと役に立つのは・・・、切れ込んでファウルをもらうことくらいかな。他の人でもいいやな・・。

 特にブラジル戦なんて、日本代表のくせにブラジルの臭いをもつサントスに敏感に反応して、日本代表のブラジル人なんて標的ですよ。

「俺を止めて見ろ!うりゃぁ~!!」

って攻めてくるの間違いなし。

 やばいっすよ。サイドがザルっすよ。そんな状態で最強ブラジルと戦うなんて・・・。何点入るか分かったもんぢゃありません。

 今から代表選手にポルトガル語のレッスンをやって(駅前留学でも可)、通訳としてのサントスも不要にしちゃいましょう。

 
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by cogno_eb2 | 2005-12-12 12:13 | サッカー

昭和記念公園のイルミネーション   

4a9e1a6e.JPG 昭和記念公園に行って来ました。シャンパンツリーと花火がお目当てです。入場料は400円。

 公園に入ると、無料エリアでも結構きれいなイルミネーションで楽しませてくれます。中は有料だけにもっとすごいんだろうなぁ、と期待しつつ・・・。

showa01 中にはシャンパンツリーが3つもあって、ライトの色が変わる演出でとてもきれいでした。歩道の脇にはちっちゃいツリー(グラスがちょこっと重ねてあるんですが・・)がいくつもならべてあって、かわいらしいですね。

 さて、20:00からいよいよ花火ということで広場に向かいました。そういえば今年は花火を見にいかなかったね、と話ながら寒い夜空の下で待ってました。
今年ももう終わりですが、今年初の花火を鑑賞。数は少なかったですがきれいな花火でした。

 しっかし、寒かったです。駅から公園までは徒歩だったので、体が動いている分寒さはあまり感じませんでしたが、花火を待つ間は急に寒さが厳しく感じられましたね。防寒対策は重々されますよう。
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by cogno_eb2 | 2005-12-12 12:12 | 雑記(日記?)

ロベルト・バッジョ ファンタジスタ2   



 ロベルト・バッジョ ファンタジスタ2だって!

 2が出たって!知らなかったぁ。予約の時に割引で買いたかったぁ!だって続編が出るなんて思ってもみなかったんだもん。これは買いでしょ!(と思いつつも「1」で全部の映像入れとけよ、という自分がいますが)

 前作のパート1は200ゴールの全シーンと、JOMOカップの映像がお目当てでしたが、今回はアズーリのバッジョの勇姿でしょう。

 バッジョ波瀾万丈のサッカー人生をたどるのが狙いらしいけど、であれば、クラブとアズーリを分けて編集しないほうが・・・、と苦言を呈してみる。だって、バッジョの歴史は監督との熾烈な抗争(?)抜きでは語れないからね!もちろん、クラブと代表の両方の監督だよ。

 とはいえ、やはりこの貴重な映像はやっぱ買いですよ。予約特典の時に買えなかったのが非常に残念です・・・
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by cogno_eb2 | 2005-12-12 12:11 | サッカー

最後じゃなかった!ペプシ スター・ウォーズ ボトルキャップ!!   

46db288d.JPG スーパーでペプシ スター・ウォーズ ボトルキャップ ハケーン!

 あの熱狂のボトルキャップ争奪戦は最後じゃなかったよ。まあ、今回が熱狂になるかどうかはアヤシイけど。

 今回のキャップの「売り」は、ボディが少し大きくなって、腕がついていること。R2D2なんて、腕ならぬ足がついていて自力で立ってます。なんていうか、ボトルキャップの青い部分が逆に違和感あり。R2の本体の中に青いキャップを入れ込んでほしかったなぁ。

 ラインナップは全12種類。外袋が透明なので、中を見て選んで買える。数の少なさと中が見えることで収集家にとってはそそられないかもしれませんな。

 ガンダムSEEDは売れなかったのかな?やっぱスター・ウォーズは別格、ということでしょう。でも、ファーストガンダムだったら売れたかもね。っていうか、もしそうなら私が参戦してましたから、私の分は確実に売れたということで。
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by cogno_eb2 | 2005-12-09 12:14 | 雑記(日記?)

ローカルマニフェストの疑問   

マニフェストそのものにはおおむね賛成だ。

 立候補者が当選後の自身の政治活動において、何をどのようにするか具体的な目標を掲げ、それが達成できなかったら次の選挙で信任を得られない。その意味では、これまでのいいっぱなしの公約&進捗が確認できず言い訳でかわす余地の残る抽象的な公約と異なり、立候補者にとっては非常に厳しく自身を律する内容となるとも言え、これが定着すれば大きな意味があると考えられる。

 ただ、マニフェストは依然として国政選挙のものであり、しかも、しばらくは政権政党対野党第一党の戦いの道具になるだろうという懸念は拭えない。社○党や○産党といった超弱小政党が何を言ったところで、法案の提出もできなければ何もできないのだから。

 先の選挙でも実際に各党のマニフェストの中身を見てみたが、政権政党は霞ヶ関という膨大なスタッフとともにあり、野党とは情報格差がありすぎる。野党は政権を取ろうとすれば奇をてらう傾向もある意味仕方が無く、実現可能性としては「やらせてみないとわからない」状態にあり、鵜呑みにして選択してよいものかどうかに不安がある。

 一方の政権与党の方はと言えば、確かに優秀な官僚集団である霞ヶ関というスタッフのおかげで、現在進行形で、しかも実現可能性の高い施策を並べるには好都合である代わりに、既に官僚達が引いているレールから外れる内容を打ち出す可能性は低く、その意味では純粋に当該政党の政権公約であるか否かの見極めが難しい。

 国政選挙ですらこの有様であるから、ローカルマニフェストとなれば事態は深刻だ。現在のところ県知事や市長といった首長選挙において作られるところまでいっているが、地方議員や政党の地方議員団が作成するまでには至っていない。

 何が深刻かというと、前任の首長なら話は別だが、全員が新人の候補で、かつ、当該自治体の元議員や元役人でない場合、その候補者たちがその自治体の情報を持ち、その自治体の運営に最も有効な策を自力で作らなければならない、ということだ。

 作成における労力が問題なのではなく、当該自治体の主要課題や問題点などを外から見て十分に把握できる確立は非常に低いのではないか、ということが問題である。すなわち、地方行政の現場を知らずしてマニフェストが作れるのか、ということだ。そうやって作られたマニフェストは果たして実現可能性があるのかどうか。華々しく書き立てても、現実には実現は困難で、引っ込めざるを得ない状況にあっては意味が無くなるし、無理矢理予算を割いて実現させようとするなら、素人が飛び込んできてあれやれこれやれと権限を振り回す事態になりかねない。

 前任の首長対新人の選挙になったらば、新人が行政運営に関して未経験者ならば、この両者の情報格差は歴然で、とてもその新人がこれまでの公約を超え、かつ前任と戦えるだけのマニフェストを掲げられるとは思えない。

 その意味では地方議員こそがローカルマニフェストの作成に尽力しなければならないと考えられるが、実はここにも大きな問題がある。それは、地方議会には議会の招集権もなければ予算の提案権もなく、さらには、実態として議員立法をほとんどやっていないという現状があるのだ。平たく言えば、議員は本会議質問という雛壇に立ち、あるいは各委員会において、議場や会場で首長に「これはどうなってますか?」とか「首長のお考えをうかがいたい」といった「お尋ね」をするしか仕事がないのだ。「お尋ね」はするが対案を示した攻防戦はできない。予算の提出権がないから、首長が提案してきた(といっても実際は役人が作ったのだが)予算案に目を通し、考えを「お尋ね」して追認するだけの機関であり、その人達にはマニフェストを作りようがないのが実態だろう。「こうします」と宣言できないのだから。

 この点国会は法律案の戦いにおいて対案の戦いができるのだが。

 ということで、ローカルマニフェストには疑問がある。

 先日ローカルマニフェスト検証大会が開かれたそうだが、その記事を見てふとそんなことを思った。
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by cogno_eb2 | 2005-12-08 11:16 | ニュースコラム

またまた神奈川県議。やってくれるわ。   

 神奈川県議会議員の期末手当(いわゆるボーナス)をUPする条例案が12月議会で提出されるらしい。

 議員一人あたり58000円のUPで、106人いるから614万8000円の支出増。

 以前記事としてとりあげたとおり、前知事時代にボーナスカットを行っていたものの、2004年にそれを議員自らの意思でやめ、今は満額もらっている。満額で年間512万円。一般公務員の平均額の何倍?10倍までいかなくても8~9倍はもらっている計算かな?

 106人いるから5億4272万円。今回のUP分を入れると5億4886万8000円。これってボーナスだけの金額だよ。給料は入ってなくてこのお値段!

 神奈川県って財政ピンチなんじゃなかったっけ?

 なぜあげるかと言えば、県職員のUPと連動するから、ということらしい。読売新聞(11/30)によると、県職員の給与とボーナスを民間と比較して、ボーナスを0.05ヶ月あげ、給与を下げ、年間トータルで5000円のダウンとなったらしいが、この0.05ヶ月UPの部分だけ、県議のボーナスと連動しているらしい。0.05ヶ月で58000円ってことは、月収116万で、年1392万円、ボーナスを入れた年収は1904万なり。

 なんでも、県議の給与に関しては「県特別職報酬等審議会」が答申を出すらしいが、ボーナスについては監視する機関がおらず、12月の議会で県議自らが審議するんだって。

 そんなもん、アゲに決まってるやん!議員の給料を上げてはどうですか、と役所が条例案を出してくるのだから、「そいつはおいしい話や」とろくに審議もせずに可決。
議員っておいしい仕事だよねぇ。

交通費も出てるんでしょ?県内で移動するのに1万4千円だっけ?
おいしいよねぇ。至れり尽くせりだよねぇ。

 議会なんて年中やってるわけじゃなく、実質何日働いてるんだろう。しかも議会にいかず欠席も許されてるらしいやん。本会議場で選挙のために年賀状書いてるやつもいるらしいし。

12月は8日間。
9月より前はというと
9月は10日間
6月は9日間
5月は5日間
2月は16日間
合計48日間。で、お疲れさまボーナスが512万円(UP前)。一日10万6000円ちょっと。給料はといえば、1日29万円。合わせて39万6000円かぁ!

 おいしいよねぇ。

 しかも、開会と閉会はものの30分もやってないからね。30分弱で40万の収入ですよ。時給80万?

 おいしいよねぇ、っていうか、無駄だよねぇ。

 自分たちで作った条例ないんでしょ?質問だって役所に書かせてるんでしょ?

 議員って必要あるのかなぁ。

 みててみぃ。12月議会で絶対ボーナスのアゲが決まるぜ。反対するのは何でも反対の共産党くらいか。いや、全会一致だったりしてね(ぷぷ)
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by cogno_eb2 | 2005-12-05 12:16 | ニュースコラム

円相場がついに1$=120円の領域に入った   


 2年ちょい前に104.5くらいでドルを買い、いったん115円くらいまでいって約10万のもうけのレンジに入ったのだが、もう少しいかないかなと思ってたらあっという間に円高にふれてしまった。

 その後普通預金で持っていたが、その間の利子が蟻の涙。今年6月に外貨定期で1年5%の商品があったのでそっちに移した。

 来年6月まではおろせないから、現時点で計算しても捕らぬ狸の皮算用だが、仮に今の水準でドルを売ったら119-105=14で14万。定期が5%だから全部で19万のプラス。

 エスプリの株は今売ったら純益で11万ほど。

 このままこの水準が最低ラインで推移してくれれば、ヨーロッパ旅行の費用が出せるなぁ。
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by cogno_eb2 | 2005-12-02 12:17 |