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重複立候補に異議あり!   

衆院選が公示された。ネット上に比例名簿があったので覗いてみたが、重複立候補が多いことに改めて驚いた。

そもそも、小選挙区制を導入した目的は、55年体制の反省から、政権交代ができる二大政党制とすること、だったはずだ。

つまり、失政をすれば落選し、結果として所属する政党が過半数を失い下野する。有権者の政権への審判が狭い選挙区の中で個別の候補者への投票という形で下されるのだ。

それなのに、「負け方が惜しかったから最も惜しかった人間を当選とする」比例重複の制度はおかしい。一度「あんたはダメだ」と選挙区で審判を下されたのに、ダメな人間が国政へ送られる。

選挙制度改革で比例の議席数を削減するというが、まずは比例重複の制度をやめることが先だ。どうしても次点に泣いた人物を救いたいのなら、中選挙区に戻せばいいだろう。

政治家の集合離散が日本らしさなのなら、この際案件ごとの部分連合と割り切って、中選挙区で小政党を認める方向へ舵をきったらどうか。小選挙区は、無理矢理に二大政党へ収斂させようとする制度だった。だから主義も主張も政策も価値観も違う連中が「政権交代」の一点のみで野合して、政権を失うと感じるや、見るも無惨に散っていったのだ。

民主党という実験は見事に失敗した。責任ある大野党として生きる自覚もない連中を見ると、二大政党制なんて無理無理。制度を変えよう。

by cogno_eb2 | 2012-12-04 22:34 | ニュースコラム

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