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情報公開法に基づく自己情報の開示請求でまさに命拾い   

 うちの嫁さんが再入院した。今度の入院は1日で終わるということだが、ここ1ヶ月間というもの、心配でならない日々が続いている。ブログでニュースコラムを・・・なんて空気にまるでないのだ。

 今回の入院は、最初にかかったYクリニックではわからなかったことが原因である。Yクリニックでのカルテや検査結果書を、情報公開法に基づく自己情報の開示請求を行ってコピーを取り、F病院の医者に見せたところ、「なぜ早くこれをもってこなかった」といって即入院となってしまった。

 Yクリニックを退院するときにF病院への紹介状を書いてもらったのだが、なぜその時に情報開示を請求しておかなかったか悔やまれる。保険の関係の手続もあって、診断書をお願いしに行くときに開示請求を行ったのだが、書類ができるのが1週間後と言われ、結果的にF病院にカルテの写しを見せたのがYクリニックを退院してから2週間後になってしまった。

 私は今、最初にかかった医者に対してなんとも言われぬ感情をもっている。診断書はさらっと手書きで、カルテのコピーは数分で済んでしまうはずだから、物理的に1週間なんてかかるはずがない。即座にとって転院すればよかったと、自分のふがいなさに力が抜ける。そして、それらの書類を見たF病院の医者が急を要すると判断し症状を解説してくれたことは、すなわちYクリニックの医者にはそれがわからなかったということであり、なんとも言われぬ感情がうずめく。

 と同時に、患者にとって自分の症状に関する情報が自分の手に無いという理不尽さにも頭にきている。医者が判断し作成したカルテなどの情報は、医者の管理責任のもとで、患者の所有情報ではなく医者の保有情報となり、患者が転院するときには患者が請求しなければ引き継がれない、というのはいかがなものか。紹介状に何が書いてあったのか知らないが、少なくともこちらが収集して持参した情報は記載されていなかったことは明白であり、患者の情報の引継ではなかったということだろう。どうせ同じ検査をするから、ということなのだろうか。

 法律上の解釈がどうなっているのかまるで知らないが、今回のケースから考えさせられたことは、患者の情報は患者自身が自己責任で所有し、転院の際にはその情報がはじめから引き継がれるようなシステムを構築するべきではないか。例えば、ICチップのついたカードに必要情報を入れ、その医者にかかっている間は管理責任はその医者に、患者が退院や転院する時などは患者の自己責任で患者が保有する、というシステムを医療情報に導入できないか。
 
 情報のポータビリティを向上させることは、当然のことながら情報管理リスクは高くなるが、今回の経験からふとそんなことを思った。Yクリニックの診察結果とF病院の診察に連続性を欠いたことが、万が一手遅れ、というようなことにでもなったら、情報管理リスクなんてふっとぶ。医者の判断ミスというリスクのほうが格段に高いのだ。

教訓
・医者は評判のよい医者を選ぼう。
・医者任せにしない。できる限り症状についての情報を得て、医者ときっちり話をしよう。
・退院や転院、もしくは医者の世話からしばらく離れられる時は、自分の情報は自分で管理できるよう、自己情報の開示請求を即刻行おう。

PS
Yクリニックで自己情報の開示にかかった費用
コピー1枚 40円×15枚+消費税
コンビニでは1枚10円で商売が成り立っているのに40円だって・・・(何とも言われぬ感情が・・・)。

by cogno_eb2 | 2005-09-28 12:56 | 雑記(日記?)

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